九話:冥王の精鋭:カイザース
死ぬっ!!!!
そう覚悟した瞬間、強力な光が俺達を襲った。
(て、敵か?!)
恐る恐る目を開けてみると、目の前には
ミノタウロスが倒れていた。
「え?」
周りの冒険者達も続々と目を開け始めた。
「ど、どうなったんだ?!」
「あれ、ミノタウロスは?」「そこに倒れてるよ!」「え?なんで?!」「助かったの…?」
倒れているミノタウロスを見て、周りの奴らは歓喜の声を上げ始めた。
(今の光はなんだ…?誰の技だ?)
技の発動者を見つけようと周りを見渡すが、
そんな技を撃てそうな人は少なくともいない。
(じゃあ、誰が撃ったんだ…?もしかして…)
敵─?そう考えが頭の中で結びついた瞬間だった。
「そこで、何をしていた…?」
ゾクッ!と、背筋が凍るような感覚に襲われる。
体が凍りついたように動かない。
それでも、体に抗い後ろを向く。
そして、絶望した。
そこにいたのは、ミノタウロスだった。
しかし、さっきより2倍ほど大きく、
肩辺りに、二本の剣のマークがあった。
圧倒的なそのプレッシャーに声を失っていると、
周りにいた一人の冒険者が声を荒げる。
「な、なんで!お前がいるんだよ!!」
【冥王の精鋭】(カイザース)が!─────
(カイザース?なんだそれ…)
試しに、ステータスプレートを見ると…
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【個体名:ミノタウロス・魔獣族】
筋力:78000
魔力:0
耐久力:100000
俊敏力:50000
武器・防具:冥王の大剣、闘牛の盾
《カイザース》とは?
カイザースとは、冥王の精鋭部隊のトップ魔族
7体のことをいう。
《カイザース》の魔獣は体のどこかに、2つの剣のマークが書かれている。
──────────────
「え?」
(冥王の精鋭…?)
俺は思った。
死んだ─────────と。




