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愛玩奴隷も楽じゃない!  作者: 猪口レタス
二章 ハンナの牢獄
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14.5 空白

14.5 空白



 ———扉は固く、閉ざされていた。私が認識できるのは、それだけだ。



「お久しぶりですね、お嬢様」


「今更と思われるかもしれませんが、私なりに決意をしてきたんです」


「ここにいる間は恋人だと、前に仰いましたよね。期限が決まっていないなら、まだやり直せると思うんですよ」


「はっきりと断言できます、お嬢様。私は、私は愛しているんです」







「お嬢様?」


「シリルも連れてきたんです。お嬢様に会いたいって目を輝かせていましたよ」


「数年ぶりの姉弟の再会なんですから、ほら。行ってあげてください」



「そうですか」







「わかりました」


「今度は私から扉を開けます。開けてもらうのを待つだけなんて、ただの怠慢ですからね」



 ———扉は、固く。



「お嬢様」


「    !」


「そんなに私のことが、嫌いですか?」


「お嬢様、私。戻ってきたんです」



「    ?」



「………どうしてって、それは」


「とにかく、家族とは縁を切ってきたんです。だからもう帰らないというか、帰れないというか」


「はへへ、いや、まあ、もういいんですよ」


「最近は結婚というのも、悪くない気がしてきたんです」





「正しいとか、正しくないとか」


「信じるとか、信じないとか」





「結局のところ悔いのないように生きた人が勝ちだと、私は思うんです」


「だから、その」


「もう少し、私のこと」




「………きっと私達、二人一緒でないと駄目なんです」


































































































































































「やっぱり、開けます」


「ここにいる間だけなんて言わずに、連れ出してあげます」


「危ないので、下がっていてくださいね」






 ———小さな斧が、振り下ろされる。

 ———少女は扉を解き放ち、鋭い光が差し込んだ。


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