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狼少年

作者: 田中

あるお話し。


ある日、山奥にある平和な村を一匹の狼が襲いました。

村一丸となって抵抗しましたが、毎晩毎晩、家畜や村人が消えていきます。


しかしある日、一人の少年が狼を仕留めたと報告に来ました。村のはずれで羊飼いをしている少年でした。

その少年が言うには、まず右前脚に傷を負わせ、動きが止まったところを狙ったということでした。

その戦闘の証拠と言わんばかりに少年は全身に血を浴びていました。


村の人々は狼の死体を確認しに行きました。

現場に行く途中、狼の足跡を見つけました。

それを見ると、右前脚と思われるものだけ不自然に少なく、少年がつけた傷を庇ってびっこを引いたものだと思われました。

そして死体を確認するとなるほど、首に残った大きな傷の他に右足に大きな傷があるのが見られました。

ですが、少年は戦いの途中で右手を怪我してしまったようでした。

なので、その治療をするため、村人たちは狼の足跡をたどりながら、皆、勝ち誇った顔で村に帰っていきました。

少年は村の英雄として、それはそれは大きく称えられました。





「あの時、村を襲った狼は人間に化けることのできる人狼でした。皆で確認した時には人の姿に戻りかけていたので、そうと分かりました。顔を確認できなかったのが悔やまれるところですね。

そういえば、人狼が死んだ最後の夜に行方不明者が一人いたのですが、その人は結局見つかりませんでした。彼も、狼を倒したいと言っていたのですが、いったいどうしたんでしょうか。

そしてこの村も、今では若い者は麓の街に出稼ぎに行ったまま帰ってこなくなり、老人ばかりが残され、この通りすっかり廃れてしまいました。残念なことです。」と、最後の一人になるまで村に残っていた羊飼いの少年は語っていたそうです。




初めて文章を書いたので拙いものとなっておりますが、どこか感じる違和感を楽しんであげてください。

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