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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約6年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

俺が落としたもの

作者:兎丸。
「俺が落としたものは——」 そう吐き捨てる。

俺の胸元で悲痛な叫びが、声にならない絶叫が、反芻する。幼子は胸元への衝撃に呆気にとられ、暗闇へと姿を消していく。年老いた者は自ら火の粉と散って姿を消し、若い娘の信頼は木の葉のように踏み躙られ、形を失い、落ちてゆく。

そう、俺の手によって。

果てには。物語を綴るものだけが残され、一つの物語は完成を迎える。

俺は役者と踊り、役者として最後を迎える。

そんなものは面白くない。
だから、紡いでやろう。綴ってみせよう。

終わりを迎えた物語を。




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プロローグ
2019/05/29 21:49
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