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のの雪姫とゆき王女………………………………?―雪乃

「………………の、ののか………………?」

私は、床にぐでーっとのびたままの望乃夏を心配そうに眺める。………………私が恥ずかしさのあまり手当り次第にベッドの上のものをぶん投げたら、その中の一個………………………………目覚まし時計だけど、それが望乃夏のおでこにクリーンヒットして………………マンガみたいに「きゅ〜」って言って目を回しちゃった。

「の、ののかぁ………………」

ゆさゆさと揺さぶってみるけど、望乃夏はぴくりともしない。………………………………ま、まさか、望乃夏………………………………

「あー………………………………その、すまん………………」

文化が申し訳なさそうに言うけれど、そんな文化を私はキッと睨みつける。

「………………………………出てって。」

ひんやりとした言葉の刃で文化のことを穿つ。

「い、いや、医務室に運ぶなら手伝」

「出ていきなさいっ!!………………………………望乃夏は、私のモノよっ!!」

文化の襟首を掴んで持ち上げる。足をじたばたさせる文化もそのままに、部屋の外にぽいっとゴミのように捨てる。それから、出歯亀してた残りの2人にも向き直ると、

「………………………………あら、もう居ないわね。」

矛先が向けられると本能的に察したのか、既にその場から逃げ去った後だった。………………………………仕方が無いわね、後でどっちめ………………いや、そんな事より望乃夏をっ………………

「の、ののかぁっ………………」

ほっぺたをぺちぺちと叩いてみるけど、望乃夏は身動きしない。………………………………ど、どうしよ………………えっと、頭を打った時は………………

私の頭の中をぐるぐると望乃夏が駆け巡る。………………………………と、とりあえずお布団に連れていかないとっ………………

望乃夏の軽い身体を持ち上げると、私のベッドの上にそっと載せる。それから、お風呂で使ったタオルを水で濡らして絞って、望乃夏のおでこに載せる。………………くっきりとおでこに残る赤い跡にそっとタオルのフタをして、自分も望乃夏の横に寝転がる。

「のの、かぁっ………………目ぇ、覚ましてよっ………………」

ぐでーっとした望乃夏の左手を握って話しかける。………………………………ごめんねっ、手当り次第モノ投げて………………もう目を覚まさない、なんて冗談はやめて、また………………………………また、その口で「雪乃、好き」って言ってよぉ………………っ。

「………………………………のの、かっ………………」

泣いちゃいそうになるのをぎゅっとこらえて、望乃夏の顔をのぞき込む。白い顔が少しだけ苦しそうに歪んだかと思うと、また元に戻った。

「………………のの、か………………」

そっと望乃夏の上に覆いかぶさって、顔を近づけた。………………………………もうおとぎ話って年でもないけど、それでも………………信じられずにはいられなかった。あのお話を………………

望乃夏の緩く開いた唇にそっと私の唇を押し当てて、舌を忍び込ませる。すぐに望乃夏の舌が、私のことを追い返そうとうねって、慌てて顔を離す。

「の、のの、かっ………………………………?」

「………………………………アイテテテ、もぅ、雪乃ぉ、いきなりナニするのっ………………」

望乃夏が、おでこをさすりながらそろそろと起き上がる。

「の、ののかぁっ………………………………よかった、目ぇ、覚ましたっ………………」

思わずぽろぽろと涙がこぼれる。よ、よかった、望乃夏が、目を覚ましたっ………………ぐちゃぐちゃな私の顔が、そっと望乃夏の硬い胸に押し付けられる。

「もうっ、雪乃はいちいち忙しいなぁ………………さっき怒ったかと思えば恥ずかしがって、そして泣いて………………おまけに、『望乃夏は、私のモノ』って………………」

ぴく。私の涙が一瞬で止まる。

「………………………………ねぇ望乃夏、もしかしてずっと前から目が覚めてた、なんて言わないわよね?」

「い、いやいや、吹っ飛びかけた意識の中で聞こえたんだよ、うんっ」

「………………………………私、その前にも色んな事したと思うんだけど?」

「………………………………………………ごめんなさい。」

「の、の、か、ぁっ!?」

私の涙は一瞬で蒸発して、一転して怒りのマグマがふつふつと湧き上がる。

「ひいっ!?ゆ、ゆきのっ、落ち着いてぇっ!?」

「これが落ち着いてられるかっ!!」

一足飛びに望乃夏の上に飛び乗る。「ぐえっ」なんて望乃夏がヒキガエルみたいな声を出すけど、私は容赦なく望乃夏のことをひん剥いていく。

「………………………………嘘つきな望乃夏には、ちょっとお仕置きが必要ね。」

サイズ不相応なフロントホックを片手で弾くと、熟れる前の桃みたいな望乃夏の胸の、必死に自己主張してるその先っぽに、軽く、それでも力を込めて歯を立てた。金切り声をあげようとする望乃夏の口を手で塞いで、そっと耳元でささやいた。

「………………………………望乃夏、第2ラウンドと行きましょ。もちろん主導権は………………………………私が握るから。」

涙目でふるふると首をふる望乃夏を眺めて、ちょっとした嗜虐心(サディズム)が湧き上がる。

「大丈夫、夜はまだ………………………………長いわよ?」



この先のことは黙秘させてもらうけど………………………………とりあえずこの後は少しの間私が主導権を握ってはいたものの………………………………最後はスイッチが切り替わった望乃夏に、たっぷりと『スキ』を刻まれてダブルノックアウト、とだけ言っておくわね………………………………/////

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