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ツンデレな野良猫女子
「夏海、大丈夫?」
ちょっと疲れてお酒もペースが速くなってる。でも、麻友と小松原先生、仲良いわね。
だね。
彼の甘えた声に夏海はドキッとする
夏海、頑張りすぎ。無理しなくていいんだよ。僕に甘えてくれたら。
そうね。典紀に甘えられたらいいけど、照れもある。
彼の長い腕が夏海を包み込む。
シャイな夏海も大好き。
こんな時、夏海は穴があったら隠れたいと思う。
そして、状況を立て直そうとする。
彼は同期であり、親友。
恋人と言わないのもいかにも夏海らしい。
彼女は自分がツンデレな野良猫女子だと気付きつつあった。
そして、典紀のような眼鏡の男前に弱いことも。