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夏海先生の弱さ
「大将、僕もコハダを。」
申し訳ないなぁ。片平先生。ところでなっちゃんのことどう思う?
「彼女、夏海先生は気まぐれな猫みたいですが、筋は通っていると思います。」
大将の河村さんは僕が知らない夏海先生を教えてくれた。
「なっちゃんは親の問題を抱えててな、それが心の傷となってる。要するに構われ過ぎた。
だから精神科医を志したんだ。」
以前、夏海先生からこんな話を聞いた。私は甘えべたで、恋愛が苦手なんです。と
背筋をぴんと伸ばした夏海先生の弱さだった。
翌朝、医大で会った夏海先生はいつも通りだった
「おはようございます。片平先生。」
切り替えが早すぎるのか。切り替えざるを得ないのか。
恐らく、彼女、夏海先生は後者だ。




