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プリンターの落書き
4話 [プリンターの落書き]
少しするコンピューター室についた。
部屋に入った私は、『懐かしい』と感じていった。
「懐かしい!
変わってないなぁ。
・・・・なんか嬉しいや。」
陸は一歩後ろで少し笑っていた。
「陸?」
みどりが『どうした?』という表情をすると、
「いやなんかさ。
想像してたリアクションとまったく一緒で・・・・。」
「マジか。
でも笑わなくてもよくない?」
「まぁ、それは置いといて・・・・。
『アレ』あるか見ようぜ!」
私たちは窓側にあるプリンターの近くに行くと、顔を見合わせて笑った。
「「やっぱりあった!」」
島小では「クラブ活動」が4年生から始まる。
陸と『もう一人の女の子』とわたしは、卒業までの3年間「パソコンクラブ」に入っていた。
「河瀬 結華」パソコンクラブで仲良くなった『もう一人の女の子』の名前だ。
小学校で最後のクラブ活動。
その時に記念として、窓側のプリンターに3人で落書きをした。
陸の書いた「ゲームのモンスター」の絵。
結華の書いた「当時人気のアニメキャラ」の絵。
私の書いた「マイキャラ」の絵。