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おばけ係  作者: ホロ
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はじまりはじまり

おばけと聞いてみんなどんな印象だろうか。

怖い、恐ろしい、危ない。そんなイメージだろうか。

でもきっとそれは先入観なんだよ。

私が出会ったおばけは、ただの普通の女の子で、かわいくってどこいでもいるような女の子でした。



自然淘汰という言葉がある。

すなわち、いらない物は自然となくなっていくということである。

しかし、私の学校には『おばけ係』というものが伝統的に残っている。それは、高校2年生に上がった時にどういう基準かわからないけど、学年の一人から排出される。

つまり、何が言いたいかというと、



「今年のおばけ係


  滝本 久美


   校長 藤堂カオル」


と、なぜか私になったのだ。



ホームルームを待つ朝の時間、私は教室の自分の席に座りながら今朝の掲示板の張りだしについて考えていた。クラスが変わって、知っている顔もいるにはいるが特に親しい人もいなく、ポツンッっとしていた。そこはやはり、すぐに輪の中心となって仲良くなる人もいる。うらやましいとは思うが、私にはなれないと思うから、やはりこうして離れて一人で席に座っている。

ちらちら、周りからの視線を感じるが、特別かわいくもない、特徴のない私が注目の的になる理由なんてひとつしかない。今朝のことだ。しかし、すごく注目されているわけでなく、

「今年はあの子か・・・」

程度だ。なんせ、歴代のおばけ係の人たちも特別何をしたという人もいないし、あるとしたら全校生徒から顔を覚えられるくらいのものだ。

だからこそ、特に特徴のない私が選ばれたことにも、周りも騒いでいない。

成績、容姿、その他特に秀でる物もなく、普通の、引っ込み思案で前に出たり、積極的に行くことが苦手な私のおばけ係はそんな朝から始まりました。


放課後、先生に呼ばれた。

「失礼します」

軽く会釈をしながら私を呼んだ張本人である、担任のところまで歩いて行った。

「これ」

40代の眼鏡の担任は私が机に到着するなり、古錆びたカギを差し出してきた。

私は手にとって見てが、普通のカギよりも2回りくらい大きいだけで、特別なにか特徴のあるものではなかった。

「これがどうしたのですか」

「さぁな。校長が滝本に渡してくれといって持ってきたのだよ」

先生も特に知らない様子でいうのだった。

「おばけ係にもなったのだし、御守りかなんかじゃないか」

と言って、先生は残りの雑務に戻ってしまった。


「はぁ~」

ため息をつきながら、手には古錆びたカギを持って歩く帰り道は春が来たと言って置きながら、まだまだ冬のコートをはずすには早い寒さだった。

「本当に普通のカギ」

私は再確認して、そのカギをポケットにしまった。

「先生のいうとおり御守りなのかな。本当に変なおばけとか出てきたら嫌だな」

なんて、言いながら歩く帰り道だった。



「あの子は大丈夫でしょうか」

そう聞くのは、この学校の生徒会長 大久保直人(おおくぼなおと)

「きっと。ずっと待っていたんだから」

応えるのは校長の藤堂カオルだった。


まだ、おばけの少女も出てきてないですけど、面白くなるかな~っと書いてみました。

あまり、活発でない、クラスでも目立たない女の子を主人公にしてみました

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