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死想英雄譚〜死して始まる物語〜  作者: 亜化月
死者から生者へ
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龍の息吹

龍の口が開かれその息吹を見た神楽とクロアは、

ジルファの盾と冒険者達の力によって防ぐのを見た二人が動く。


「クロアさん!」


「使え!神楽!」


神楽がクロアに呼びかけると、クロアが持っていた剣が宙を舞い神楽に手渡たされる。

その剣を持ち構え光り輝く剣を振う。


夢想むそうブレイヴアース(勇者の一撃)


その一撃は、地面を切り裂きながら龍へと向かい

龍の体に触れるが、龍の体を覆う魔力によってその光が衰え威力は激減し、かの龍の体には傷一つ、つかなかった。


「足りないか」


「届きはした、やはり当てるなら全力で目の前からだいいなカグラ、力はまだ温存しておけ。龍がまたこちらを向たぞ。」


龍は先程までの魔法ではなく息吹での攻撃をこちらへと向ける。

当たれば死は免れないだが、クロアと神楽以外にそれを避け切る事が出来る者はいない。

龍は魔力を元に攻撃する対象を決めている。

他の冒険者達に、攻撃を向かわせない為に神楽達は、

龍からの炎を避け続けていた。第二の試練を突破する為に、

地面を蹴り空中を飛びその業火を避けながら、クロアへと剣を投げた神楽は、腰にある聖剣を掴む。

勇者の一撃は、聖剣でなくとも放つ事は出来る。

ただ聖剣以外であの一撃を使えば、魔力によって剣が崩れるか、魔力を込めきれず威力が落ちる事になる。

かといって聖剣を振う事は出来ない。

その剣に魔力を込め振えば、神楽の腕が甚大なダメージを受ける。

振えて二発、その機会を待っていた神楽達の前に

ジルファが背中に斧を担ぎ現れ


「乗れ、準備が出来た連れて行ってやる。」


そう笑いながら手を出す彼にクロアが笑い


「ありがとう、頼む」


感謝を伝えながら神楽と共に彼の背中に乗る。

まだ治り切っていないその腕で神楽とクロアを乗せ走り出す。

その男達に龍は息吹を放つ。


「わかっとるわそうくることぐらい」


その一撃をジルファは完全に読み切り前へ前へと走る。

剣を構え最高の一撃を準備する二人を乗せ

熱気と溶岩と化した地面息吹を避け続けながら走る。


「何度魔物と戦ってきてると思うとる攻撃の前兆ぐらい読めんと盾なんぞ背負っておられるか!!」


龍の目線、気温の上昇、体の動きその全てで

ジルファは自分達へと迫る脅威を避け続けかの龍へと近づけば近づく程、

龍の魔力によって気温は上がり、体力は奪われ

その存在へと近づく者に死を与える程の灼熱の領域を突き進む彼等に道を作る為に、イルダが動く


「皆さんお願いします!!!」


その掛け声に応じ、冒険者達が龍を縛る鎖に手を触れ

魔力を解放し聖職者達が魔法を発動させる。


盾よ災厄を退けよ(ファーリネスアテナ)


それは守護の魔法、だが今回は守るためではなく、

封じる為に、発動させた。

魔硝石ましょうせきで出来た鎖の魔力すら使い

縛りを砕だきながらも全ての魔力を使い龍の体を覆うように結界は展開される。

灼熱の魔力をかの龍を守る魔力を結界の中に封じるように、結界を展開出来るだろう時間は数秒だがそれで充分。

灼熱の領域が、掻き消え英雄の行く手を遮る物は無くなった。



「行ってこいお前ら、ぶちかませ」


「氷塊よ顕現せよ《フィーレボレアス》」


ジルファが送り出し。イルダが魔法を唱え龍の首元へと通じる氷の道を出現させる。

その上を走る二人を見た龍は、口を開いた。


「カグラ、信じろ」


クロアが前に出る剣を構え胸元の瓶を取り出し中の龍の血を剣へと浴びせる。

その光景に、神楽は彼の後ろに立ち魔力を解放する。

彼がこの一撃を防ぐと信じて待つ。

男は、白い炎を纏い龍の口から放たれるその業火に真っ向から挑む。

剣を振いその炎へ挑むクロアに手に持つ剣が応え、その業火へと抗う力をくれる体が焼け血が蒸発し、死が眼前に迫るその瞬間クロアは、あの日の事を思い出す。燃える故郷、大事だった全てが思い出が両親が

消えたあの日を、


「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」


雄叫びをあげ男は、全てを出し切ったその一太刀は、

業火を消し飛ばした。


逆竜爪(げきりゅうそう)


体は焼け傷だらけになりながら一撃を防いで見せたその男にジルファは笑い。イルダは拍手する。

衝撃によって結界が崩壊し魔力がまた展開されるその直前神楽は、その男が作ったその好機を見逃さなかった。

剣を握り、構え、魔力を込め、勇者の一撃を再現する。


夢想むそうブレイヴアース(勇者の一撃)


聖剣から放たれたその一撃は、魔力によって空間が歪み、光の斬撃が放たれ傷一つつかなかったかの龍の首に傷をつけた。


これによって第ニの試練、龍の元へと辿り着き。

第三の試練、かの龍の体に傷をつけは突破した。


そして最後、


龍が空を見上げ巨大な魔法陣を展開させる。

その魔法陣に込められた魔力にその規模に冒険者達は、驚愕し膝から崩れ落ち

イルダが、血が出るほどの力で拳を握り呟く。


「くっそ、読み取れない。なんだこれは、魔法とかそんな次元じゃない。あれは私には、止められない」


冒険者達がその見た光景は、

空中より現れた魔法陣そこから龍の巨体すら凌ぐ程の

隕石が、白い炎を纏い住民達が避難したその場所にへて落下して行くその絶望的な光景だった。


第四の試練、かの龍の力を打破せよ

英雄達に最後の試練が襲いかかる。









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