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死想英雄譚〜死して始まる物語〜  作者: 亜化月
死者から生者へ
18/34

クロアからの提案を飲み竜の逆鱗のメンバーなったその夜、


「....誰だ?」


後ろから視線を感じる。

昨日と違いここは町中しかもみているのはおそらく

一人、どうしたものかと悩む町中で問題を起こしたくはないし今お金を持っていてそれを取られるわけにもいかない。

道を曲がりついて来ているだろう相手から見えなだろう位置で


「ポルターガイスト」


そう唱え近くの建物の上に誰にもみられないように着地する。

一応後ろをみて相手を確認しようとしたが、

気配はなく神楽を見失った時点で撤退したようだった。


次の日の朝


「パーティ決まってよかったですね!神楽さん!」


あの本屋へ行きパーティに入って事をリーナさんに伝えるとまるで自分のことのように喜んでくれた。


「ええ、それでお金が入ったのでついに本を買おうと」


「大丈夫ですよ。代金は」


お金を出そうとした手を押さえられ


「...そうですか。いや、でも」


まだどうにか払おうとする手を全て防がれてしまい

神楽もとうとう諦める。


「分かりました。」


「はい、じゃあ今日はなんのお話にしますか?」


どんなと言われ頭の中でどの話がいいか考える

一番今神楽が気になったのは、


「龍について知りたいです。」


昨日彼女との話に出て来た。最古の龍についてだった。


「龍についてですか。そうですね

この世界では、龍だったり竜だったりドラゴンだったり様々な呼ばれ方をすることはありますが、今はひとつ存在を指す言葉でしかないので、種族名で呼ばれることも少なくなっています。

最古の龍ヘイルス、今この世界にたったひとつの生き残りとして存在しているので。

かの龍の力は強大で歴代の魔王や勇者でさえ手出し出来ない存在とされています。

先代の魔王との戦争の時のみ、人々に力を貸したとされていますが、何故今まで中立だった龍が力を貸したのか今代のバルト王とどんな盟約が結ばれたのかそれは知られていません。

ただ、かの龍は人と関わりが今までなかったわけではなく五年に一度住処である世界の果てにある山、ファリドス山から離れ人々や魔族を襲うんです」


「人や魔族を襲う?」


「いやえっと襲うと言うより試練でしょうか、

かの龍は、人々が住む町や集落、国に訪れ人々と戦い

その戦いを生き残り龍に認められれば、龍の力の一部が手に入るそうなんです。

ただ龍が訪れる場所は、基本的に読めず。

多くの被害が出ます。認められる人戦うことができる人がおらず壊滅した場所も少なくありません。

なので、人々にとって、かの龍は過去の戦争の協力者であり恐れる存在なんです。」


リーナさんが話した内容は、かの龍の底知れなさとその歴史を教えてくれた。

過去の戦争を止める原因となった存在どれほどの力を持つのか龍の力興味がないわけじゃないが、危険すぎる。出来れば今の状態で会いたくはないな。


「かの龍に関する話は、過去から存在していますが

あまり本がないんです。なのでもう情報はこれくらいで」


リーナさんが申し訳なさそうに頭を下げるが、

正直、想像以上のことが知ることができた。

謝ることなど何もない。


「いや充分です。ありがとうございます。」


「そうですか?ならよかった。」


何せフェリシアさんの記憶やコンバルさんの記憶にも

かの龍に関することは少なく情報が無かったのだから。


「他に何か聞きたいことありますか?明日までに調べておきます。」


リーナさんの言葉に幾つか候補が浮かぶがやはり


「魔法のことでしょうか」


「魔法ですか...」


リーナさんの顔が曇りどうしたものかと悩んだような仕草をしているのをみて

何かまずい事を言っただろうかと思い


「違う話の方がいいですかね?」


「いえただ私あまり魔法が得意ではないので教えられるかどうか...あっそうだパーティの皆の中に魔法使いの方がいらっしゃるのならやはり本職の人に聞く方がいいと思いますよ。」


そう神楽はリーナさんからアドバイスをもらうのだった。




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