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死想英雄譚〜死して始まる物語〜  作者: 亜化月
死者から生者へ
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お誘い

戦闘が終わり。

戦果を収集しつつ成功をパーティと共に喜ぶ。


「ジルファ、イルダ二人は魔物達を回収しておいてくれ。防具の素材に売れるしこのまま放置しておくと他の魔物が寄ってきて危ない。」


「「おう」」


ふたりがクロアの言葉に従い魔物達を回収していくのをみて


「なるほどじゃあ」


埋めることは出来ないが、手だけでも合わせようと

神楽が手を動かすと


「ん?」


違和感、手を合わせようとした時何故か、抵抗があった。

....強い抵抗では、なかったため問題は無かったが、

今まで体が動かなかった事はなかった為不思議に思い

手を眺めていると、カリラがこちらにいつのまにか近づいており神楽の腕を指さしていた。


「...腕少し切ってる」


「あっほんとだ」


カリラに言われ腕の部分が、魔物から受けた攻撃で少し切れていることに気づく


「慣れてない剣を使ったせいかもな、久しぶり回復魔法の出番か?」


「...最近難易度に高いやつ受けてないもんね...確かに久しぶりだから応援して」


「おう頑張れカリラ」


クロアに応援されながらカリラは魔法を唱える。


傷よ再生せよ(アスクケイア)


その彼女の手から光が放たれ傷を癒していく。

神秘的でまるで時を戻しているように見えた。

ただひとつ問題があり。


「ぐ、」


「...ぐ?」


神楽の口から漏れた声にカリラが反応する。


「いやなんでもない」


傷が治り神楽は、


「あっちの回収手伝ってくるよ」


と二人に伝えてその場からはなれ体のいや魂の痛みあの治療の痛みを耐える。

あの治療魔法体は治るが神楽の魂をまるで焼くような痛みを感じた。

なるほどあまり傷つかない方がいいな。

もしかしたら治療の途中で昇天しかねない。

そんな事を考えながら神楽は、魔物の回収を手伝い

クロア達と共に野原を後にした。


夜冒険者ギルドは、賑わい冒険者達で溢れかえり

酒を飲み交わす。

神楽達も、今回の依頼の成功を祝い

共に食事を楽しんでいた。


「カグラ今回手伝ってくれてありがとうな」


「いやこちらこそ」


クロアの礼の言葉にこちらも返す。

正直このパーティはかなり強い。指示が的確で

個々の力もかなりのものだ。自分があれを一人で相手にしようとしたらかなり時間がかかるだろう。


「今回の依頼の報酬金貨30枚の半分15枚神楽が持っていってくれ。それで剣とか買うといい」


太っ腹なクロアの言い分に驚いてしまう。

今まで自分が一人で受けていた依頼がマックス金貨2枚だった事を考えるとかなりでかい金額だ。


「いいんですか?」


「おうそれで、どうだうちのパーティは?」


正直自分の中ではいいのではないかと思っている。実力も充分人もよく断る理由もない。


「もし受けてくれるならかなりたすかる。

うちのパーティのカリラいるだろう。」


クロアが目線を隣に座っている三人に移すと


「カリラもう少しゆっくり噛んで食べましょう。喉に詰まらせないようにね」


「カリラこれもどうだ?うまいぞカリラはもう少し背を高くせんとなぁ」


イルダとジルファのふたりがカリラに対し世話を焼いているところが目に入った。

なるほど、このパーティは彼女を子供のように甘やかしてしまっているらしい。


「まあこんな感じでな出来れば、年が近い同性のやつをカリラのためにもパーティに入れたいんだ。

実力もあるお願い出来ないか?」


なるほど自分は、同年代ではあるが、同性なのかと言われると微妙なのだが、


「ええこちらこそよろしくお願いします。」


この日から神楽はパーティに入ることになった。







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