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死想英雄譚〜死して始まる物語〜  作者: 亜化月
死者から生者へ
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仲間探し

「今から50年前、

狂気の魔王と呼ばれた。先代の魔王が生まれた時代、

大きな戦争が起きました。

その戦争は、魔族と魔物対人間の戦争は、エルフやドワーフなど多くの種族を巻き込み大量の被害を出しました。

その被害は3つの種族を滅ぼし。

多くの種族を壊滅寸前まで追い詰める程に、

先代の魔王の力は強大で、5年の短い月日で人も多くの被害者と先代の王の死により、敗北一歩手前まで追い込まれました。

ですが、その状況を覆したのが当時、10歳の若さで新たに王に、即位した今代の王であるバルト王した。

王はがとった行動は、この世界の始まりから生き大きな力を持ちながら中立としてこの世界を見守って来た最古の龍ヘイルスの力を借り、先代の勇者と共に、王は先代の魔王を倒しその長く続いた魔人戦争と呼ばれた戦争に幕を下ろしました。

それから王は、魔族との戦いを避け人々を故郷へと戻し技術を発展させ今の平和な世を守っていらっしゃるのです。」


本を閉じ、頭を下げる。緑髪の少女に拍手を贈る。


「ありがとうございます。でもカグラさんお代は要らないって言ってるんですから別にこの本持って行ってもいいんですよ。」


そう持った本を指さす少女リーナに話をふられた人物、神楽は、


「いやあやっぱり本はお金を払って買った方がいいですよ。でもまさか、リーナさんの読み聞かせをしてもらえると思ってませんでしたけど」


そう返す神楽にリーナは、少し考え


「お金といえば、カグラさんって冒険者ですけど

パーティメンバーの方いらっしゃるんですか?聞いた事ないですけど」


そう聞かれて困った顔をしながら、


「それがいないんですなので今のところ一人で簡単に受けれる依頼をしてるんですよ。」


そう返すと意外だったのか、驚いた顔をするリーナさんは、兄であるガーデさんに相談してみてはどうかと

言い出したが、流石にそこまでお世話になる訳にはいかず

提案を断ってその日は本屋をあとにした。


夜一人宿から出て町の外に出る。

近くの丁度いい枝を拾い何度もか手で持って振って強度を確かめる。


「よしじゃあ今日は、124日前の10時くらいのやつで初めようか」


目を閉じ構え唐突に神楽の体が中を舞う手に持った

枝を振い動き続ける。

まるでいないはずの敵と戦うように、

攻撃を避け、枝を振い地を駆ける。

本当に敵がいるような、そう幻視しそうなほど、

神楽が動き続け数分不意に動きが止まる。


「くっそ避けられなかった」


神楽が肩を落としもう一度構える。先程と同じ動きを最初から、これは神楽の修行体の中に残った。フェリシアさんの過去の戦いそれを再現し戦う体に慣れるために、同じ動きをすること数十回、

彼の修行が終るころには、数時間が過ぎていた。

木にもたれかかり体を休める。

息を整えている時不意にリーナさんとの昼のやりとりが頭の中でよぎった。


「パーティか確かに探すべきかでも」


そう確かに、基本的に冒険者はパーティを組み

依頼をこなす一人で戦う者もいるが、

よっぽどの実力者で、ギルドに力を認められなければ難易度の高い依頼を受ける事は出来ない。

それは神楽にとっても頭を悩ませていた。


「今俺にはフェリシアさんの魔力はない今自分がどれくらい強いのか自分にもわからないし、今使える武器もないからな」


そう神楽は今、フェリシアの魔力を失っている。

女神に体を治していただき体の傷は塞がり体にあった鎖の呪いは消えた。だが魔力が失われ今この体は、神楽の魔力のみしかない。力は弱くなり動きも衰えた。

フェリシア本人の体の強さは、基本的には普通の女性と変わらない。だがそれを彼女は魔力とその扱いで

あの強さを手に入れていた。動きを真似する事は出来ても、

神楽にはそれは真似できない。魔力も練度もまだまだだ。

そして武器、聖剣を使う訳にはいかず、今自分に自由に使える武器はないコンバルさんから受け取った大剣は刃がなく使えず。

新たな武器を買う余裕も今の自分にはない。

フェリシアさんの手持ちのお金はそこを突き

銀行のような場所に保管されている物は、基本的に魔力で保管されている。故にいまフェリシアさんの魔力のない自分は、それを引き出すことも気もない。

武器のない状態で、他の町に向かう事はリスクが高いし距離もある。できれば馬車がいるだろう。


「やはり探すか。」


そう神楽が決めた時、後ろに気配を感じた。

振り返った時気配は消えその正体は神楽には分からなかった。


次の日ギルドに向かい。とりあえず依頼を受けて終わらせてからパーティを探そうと決めた時、


「なあ、あんたうちのパーティに入らないか?」


そう神楽は声をかけられた。





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