結局医療費控除ができなかった話
医療費控除したら書きますと以前に書いていたので。
癌になってどうしようかと思った時、私を助けてくれたのは保険でした。
がん克服患者が語るそんな保険会社のCMに対し、高額医療費制度があるから不要でしょう、なんて鼻で笑っていた時がありました。
そして健康だからこそ、月々払う保険料を十年分くらい計算して、もしかしていらないんじゃないかな、そう考えてもいました。
考えているだけで良かったな、それが今回の実感です。
結局、入院に関しては11月の6万円少々と、12月に9万少々で、15万円は確実にかかりました。事前に健康保険限度額適用認定証を使用しての自己負担額がこれです。ここに入院日数分のパジャマレンタル代やテレビカード代などの雑費などを加えればさらに、です。
冷蔵庫はテレビカードが無いと稼働しないし、下着を洗うためのコインランドリーの使用にもテレビカードが必須だったとは!
保険が無くとも高額になったのならば、医療費控除を受ければいいじゃないか。
そう考えていた時もありました。
だけど、医療費控除って、税金が返って来るだけのものなので、支払った医療費が丸々戻ってくるものでは無いのですね。
では、私が保険に入っていなかった場合として入院に15万かかったと設定し、医療費控除の計算と戻ってくる税金について計算してみます。
まず医療費控除額を算出します。
その計算式は以下になります。
実際に支払った医療費
引く
医療費を補填する保険金額
引く
十万円(総所得金額等が2百万未満であれば総所得金額等の5%)
です。
保険が無いを前提とした計算ですので、算出される数字は5万円です。
次に還付される予定の税金の計算となりますが、控除額に所得税率をかけたものとなりますので、10%の人は五千円、20%の人は1万円、30%の人はと、変わっていきます。
でも、戻って来るの、見舞金程度、ですよね。
保険に入っておけば、そう思いませんか?
ほら、保険太りって聞くでしょう?
それは、入院費よりも多く保険を受け取ったとしても、そのオーバーした分は申告しなくていいのです。
なぜならば、生命保険は非課税です。
人の命や健康はお金で換算できるものでないので、貰い過ぎだろうが非課税ですし、契約した時の金額をちゃんと受け取れるものなんです。
よって、私の入院費用代は保険で無いものとなりました。
一か月働いた給金よりも多いかも、そんな悲しさも感じましたが、入院前に散々に検査代などが掛かっているので、そこの穴埋めも出来たとホッとしました。
だがしかし、入院の保険は入院だけで、通院費から引く必要ないそうなんです。
え、ということは、入院前の通院費で医療費控除の申請ができる?
私は通院分の領収書をかき集めて、申請できる交通機関使用費も加えて計算し直しました。
凄いです、保険。
しっかり十万越えられたのに、計算し直した事で気付いちゃったんです。
入院保険に通院もカバーできる項目があって、振り込まれた金額が多かったのは一日2千5百円の分が補填されていたからだということに!
……8万円にしかならなかった。
これでは医療費控除を申請できない。
まあいいじゃないか。
もともとの目的は総所得金額を減らすことで次の住民税が下がるといいな、であるからにして、万単位で総所得金額から引ける金額じゃなきゃ意味がないじゃないか。
それに、入院の保険で今の私は潤っているじゃないか。
そう自分に言い聞かせたのですが、私は気が付いてしまいました。
入院していた12月が出勤ゼロの為に派遣社員な私は1月給与が無いどころか、厚生年金とかの社会福祉費を会社に数万納めなければいけず、さらに、退院後となる1月から3月までの診察代と薬代の支払い等で、実はド貧民に落ち込んでいた事に。
1月 41870円
2月 60400円
3月 47250円
なんと、たった三か月で、14万9せん520円!?
一年はあと9ヶ月あり、私の病気は治ることは無い。
だらだら長く生きていけるけどな!!
保険太りというけれど、私は保険のお陰で生き延びられただけだった。
「大丈夫ですよ。難病認定はもうすぐです」
担当医師の話では、1月に難病申請したのならば4月くらいに認定が来るはずだ、ということです。
「4月からは医療費はぐっと楽になると思います。ですからね、仕事を辞めて自宅療養を検討しましょう。お薬をめいっぱい入れて症状を抑えてますけど、抑えきれていません」
ドクターストップいただきました。
よって、私は休職します。
だけど、でも、休職したら、お金は?お金は?
就労不能の保険にも入っておけばよかった~!!
皆さん、健康なうちにしか保険は入れませんよ!!