表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

そういう事になっている

作者: 惣名キック

通勤途中に閃いた、身近なミステリーに迫る。

最近デジタル化が進み、ぱったりとみなくなった道端に落ちている週刊まんが等の雑誌類。

特にわけわかんないページが開いたままビチャビチャになっているエロ本。

そんなエロ本をたまたま通勤途中に発見し、思う所があった。


道端に落ちてる湿ったエロ本は一体だれがおとすのか?

そして誰があっちこっちに移動させるのか?どんな奴が興味を示すのか?

未だ解明されていない謎に俺が挑む



まずは検証する為にコンビニでエロ本と張り込みの腹ごしらえに弁当とお茶を買う。



レジに並び、俺の番。

後ろにはOL風のおねーちゃん。


レジでエロ本は表紙下に向け、さらにその上に弁当を置き、横にお茶を置く。


しかし、レジの奴は何を考えてるのかわざわざ弁当の下に置いたエロ本をめくりあげ、表紙が見える状態にしてハンドスキャナーをピッ。


おぉ゛ぉぉ〜〜〜い!!!なんでテメーはわざわざ見えないようにしたエロ本をめくりあげてさらしやがったぁ!?俺の気遣いが無駄になっただろうがぁ!

後ろのおねーちゃん、覗き込むようにエロ本見て、弁当見て、俺見て、エロ本見て、弁当見て、俺見てって、何回も三回も(オカズ買ったのにさらにオカズ??)みたいな顔して、

ち、違うんですぅ〜!これは俺が見たいんじゃないんですぅ!実験なんですぅ!!


ペーパーレスのこの時代にまさかのエロ本を買うのをマジマジと凝視され、もうあたしの心はズッタズタ。


そんな試練を乗り越え、車で移動して通勤ルートへ。


中学校とJRの駅が近くにある歩道。


誰もいないのを見計らってそこにコンビニで買ったお茶でビチャビチャにしてエロ本を投下。


すぐ車に戻り、検証開始。



しかも運良く被験者(ただの通行人)は全員男だった。


まずは小学生。


雨はやんでいるので畳んだ傘をクルクル回しながらテクテクと歩いている。

そしてエロ本を発見。片方の足に体重を乗せ、もう片方の足を浮かしてエロ本を覗き込む。

なんだか見てはいけないような、いや、見てはいけないというか、それを見るのに自分のレベルがそこまで到達していない感を感じたようで立ち止まったのもつかの間、再度歩き出して興味ないふりしながらもチラチラと振り返る。

なるほど小学生はやっぱ気になる年頃だな。


次に来たのは中学生。中学生はチラ見しながらもそのままたちどまらずに歩いていく。中学生くらいになるとチューの一つや二つ、早ければ2次元ではなく3次元で体験済みなのかもしれない。写真ではなく、確実に動画で知識を高めているはずだ。


3人目は高校生。高校生はスマホをいじりながら歩道に落ちている物体を確認、エロ本と認知、そしてシカト。

それもそうだろう。きっと君の手にもっているスマホのほうが色々とエロ本以上のものが見れるであろう。むしろエロ本なんぞ足元にも及ばない「実体験」として経験済みの連中も少なくないだろう。


そしてまさかのダークホース、中年のオッさん。

以外とおっさんがガン見。歩いて距離が縮まるビチャビチャの物体。エロ本とわかると立ち止まり凝視。

見ながら通り過ぎ、通り過ぎても何回も三回も振り返る。


どうしたオヤジ!?気になるのか!?好みの女でも写っていたか?知り合いに似ていたのか!?嫁が相手をしてくれなくなって何年たつんだ!?ってゆーか、お前はまだたつのか!?


まさかのオヤジが1番興味を持つという結果に。

なるほどなるほど。


オッさんとはいえ、やはりいくつになっても男だな。

ひと昔前は援助交際でいい年したオヤジがパクられてたっけ。


そんな事を思いながら車の中でタバコをフゥ〜と吐く。

なかなか感慨深い実験結果であった。



あれ?そもそも最初は誰がおとすのかを検証するはず。

そのついでにどんな奴が興味を示すのかを確認する事にしたテイだった。


え?あれ?ということは!?



うわー!!!

俺だっ!!!!!

ビッチャビチャのエロ本落とした犯人、俺だったー!!


うわー!なんだこの、「犯人を探すためにタイムマシンで過去に行ったら犯人は俺だった!」みたいな感覚!



衝撃の結末に落胆してしまう。犯人は、俺だった。。。

俺がやりました。。


そしてポイ捨てはいけないと思い、気持ちが沈んだままちゃんとエロ本を回収に向かい、そのビチャビチャのエロ本を拾い上げたところで誰かとすれ違う。


うなだれながらビチャビチャのエロ本を拾い上げた俺と目線と合ったのは、

さっきのコンビニでオカズにオカズ目線をくれてたあのおねーちゃんだった。


ブッ!!


あ、中腰でオマケに屁でた。



こんな感じで短編をポンポン出していこうと思います。

長編も思いついてネタが枯渇せずにつづけれそうならチャレンジしていこうと思います。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ