表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
79/150

パートナー交換

登場人物

ハルナ:どこにでもいそうな女の子と見せかけて実は魔法少女。魔法の腕輪“マジカルチェンジャー”を使って変身し、魔法の拳銃“マジカルブラスター”を使いこなす。さらに“マジカルブースター”によって高度な魔法の発動も出来る。

カーター:ハルナのパートナーであるネコのような容姿を持った妖精の男の子。持ち前の明るさと豊富な知識によりハルナの戦いをサポートする。

ミサキ:ハルナの先輩とも言える魔法少女。ハルナと同型の“マジカルチェンジャー”と魔法の杖“マジカルロッド”を駆使して戦う。

キャサリン:ハルナのパートナーでありカーターの双子の姉に当たる妖精。

サクラ:政府の組織に所属する魔法少女。ハルナの使用する物よりも高い音声を発する“マジカルチェンジャー”で変身し、魔法の自立安定一輪車“マジカルユニサイクル”を乗りこなす。

プラトン:サクラのパートナーであるカモノハシの容姿を持った妖精。冷静沈着で口数は少ない。

アオイ:かつてミサキと共に闇の力と戦った魔法少女。ハルナの使用する物よりも低い音声を発する“マジカルチェンジャー”で変身し、魔法の杖“マジカルワンド”を使いこなす。

ハナコ:ハルナのクラスメート。極度のお人好しであり、元気の無い人を見ると放ってはおけない性格をしている。

ブラックナイト:漆黒の鎧を身に纏いし正体不明の剣士。時折姿を現しハルナのことをサポートするが……?


クローディオ:闇の皇子。時期尚早として世界の破壊に否定的な態度を示している。

クローディア:闇の皇女。蛇腹剣“ブレーデッドウィップ”で戦う。

ソリーサ:闇の幹部。闇の魔法で世界を脅かす。

シン:闇の幹部。闇の機械で世界を脅かす。

ケミル:闇の幹部。闇の薬で世界を脅かす。

ゼノ:闇の幹部。宇宙より邪悪な意思を持つ者を呼び寄せて世界を脅かす。

 その日、ハルナはサクラの部屋に来ていました。

「ねえ、サクラちゃん。」ハルナが言いました。「ユリって子、知ってる?」

「ユリ……。」サクラが言いました。「ええ、知ってます。」

「何者なの……?」ハルナが言いました。

「どうしてユリさんのことを……?」サクラが言いました。

「会ったんだ。」ハルナが言いました。

「ユリさんに……!?」サクラが言いました。

「うん……。」ハルナが言いました。「魔法庁に復讐するつもりみたいだよ……。」

「そうですか……。」サクラが言いました。「時計塔から脱走したとは聞いていましたが……。」

「危険な子なんだよね?」ハルナが言いました。「どんな子なの?」

「私と同じ、政府に拾われた魔法少女でした。」サクラが言いました。

「なるほど……。」ハルナが言いました。

「当初は普通の子だったんですが、魔法少女として活動を続けていく内に力に溺れるようになって、最終的には政府に反旗を翻したことでサブマジカルチェンジャーを没収されてそのまま身柄を拘束されたと聞いています。」サクラが言いました。

「なるほど……。」ハルナが言いました。

「ユリさんの一件から政府は魔法少女への警戒を強める方針を固め、本性が分からない魔法少女は信頼しないことになったんです。」サクラが言いました。

「おかげで私も政府と今の関係を築き上げるのに苦労したよ。」ハルナが言いました。

「ひとまず、変身アイテムを持ってない今、ユリさんの危険度はさほど高くは無いでしょうが……。」サクラが言いました。

「いや、それがそうでも無いんだな。」ハルナが言いました。

「えっ……?」サクラが言いました。

「どうやら持ってるんだよ、マジカルチェンジャーを。」ハルナが言いました。

「マジカルチェンジャーを……!?」サクラが言いました。

「うん……!」ハルナが言いました。

「そんな……バカな……!」サクラが言いました。

「そんなワケだから、気をつけといた方が良いよ。」ハルナが言いました。「サクラちゃん、この間の戦いで魔力を消費して、まだ変身出来ないでしょ?」

「はい……。」サクラが言いました。

「でもまあ安心してよ、私が守ってあげるからさ!」ハルナが言いました。

「恐れ入ります……。」サクラが言いました。

「それにしてもあの子の危険度が高くないという認識だったなんて……。」ハルナが呟きました。


 その頃、ユリとバニーがとある路地で話していました。

「どうニラ、マジカルチェンジャーの使い心地は?」バニーが言いました。

「悪くない……。」ユリが魔法の砂糖を口にしながら言いました。

「それは良かったニラ。」バニーが言いました。「だったら早く政府の連中をやっつけるニラ!」

「分かってるよ。」ユリが言いました。「まあ見てな、あのハルナって子もまとめて全員血祭に上げてやるさ。」

「ハルナ……?」バニーが言いました。

「この間会った子さ。」ユリが言いました。「殺し損ねたんだよ。」

「ソイツも政府の人間ニラ?」バニーが言いました。

「さあね。」ユリが言いました。「政府の人間以外が死ぬのはイヤなワケ?」

「別にそんなこと無いニラ。」バニーが言いました。「知らない名前が出たから気になっただけニラ。」

「ただのザコさ。」ユリが言いました。「私攻撃を受けて生き残ったことは褒めてあげても良いけどね。」

「過去に何があったニラ?」バニーが言いました。

「ん……?」ユリが言いました。

「何でそんなに人を殺したがるニラ?」バニーが言いました。

「別に話すようなコトでも無いよ……。」ユリが言いました。「でも、これでもアンタには感謝してるから教えてやるさ。」

「うん……。」バニーが言いました。

「私は闇の力によって両親を失い、政府によって魔法少女として育てられた。家族がいなくて私は一人ぼっちだった私にとって政府からの仕事が全てだった。政府の仕事で誰かを殺せば、政府の連中も喜んだ。私もそれが嬉しかった。」ユリが言いました。「そしてその内誰かを殺すことそのものが楽しくなってきたんだ。」

「えっ……?」バニーが言いました。

「やめられないんだよ、誰かを殺すことが……!」ユリが言いました。「だから政府の連中を皆殺しにした後は、また別のヤツを殺すつもりさ……。」

「私のことも殺すニラ……?」バニーが言いました。

「アンタは気に入ってる。最後まで殺しはしないさ。」ユリが言いました。

「ニラ……。」バニーが言いました。


 その頃、カーターとキャサリンが別の路地で話をしていました。

「それで、ハルナの様子はどう?」キャサリンが言いました。「少しは良くなった?」

「分からないけど……良くなっては無いんじゃないかな……?」カーターが言いました。「ボクにはどうしたら良いか分からないよ。」

「ねえ、それじゃあ私と交代してみない?」キャサリンが言いました。

「えっ……?」カーターが言いました。

「パートナーをよ。」キャサリンが言いました。「私がハルナのパートナーをやって、あなたがミサキのパートナーをするの。」

「えー……。」カーターが言いました。

「私だったらハルナの問題を解決出来るかも知れないし、あなたにも一日くらいならミサキのパートナーが務まるでしょ?」キャサリンが言いました。

「一日だけ……?」カーターが言いました。

「試しにやってみましょうよ。気分転換にもなるかも知れないわよ?」キャサリンが言いました。

「うーん……そう言われると、断る理由は特に無い気もするケド……。」カーターが言いました。

「それじゃあ決まりね!」キャサリンが言いました。「明日一日私がハルナのパートナーであなたはミサキのパートナーよ!」


 次の日、ハルナはキャサリンと会って話をしました。

「という訳で、今日一日は私があなたのパートナーよ!」キャサリンが言いました。

「うん。」ハルナが言いました。「よろしくね、キャサリン。いや、ケイトって呼んだ方が良い?」

「ケイトはミサキが勝手に呼んでるだけだから、キャサリンで良いわ。」キャサリンが言いました。

「それじゃあよろしく、キャサリン。」ハルナが言いました。


 その頃、ミサキもカーターと話をしていました。

「それじゃあよろしくね、ミサキ。」カーターが言いました。

「こちらこそよろしくね、カーター。」ミサキが言いました。

「カーターなの……?」カーターが言いました。

「えっ……?」ミサキが言いました。

「なんかもっと親しみを込めて、あだ名で呼んでくれても良いんだよ?」カーターが言いました。

「悪いけど……特に思い浮かばないわ。」ミサキが言いました。「何か良い愛称はある?」

「例えば……ハンサムキャットとか……?」カーターが言いました。

「呼び辛いわ。」ミサキが言いました。

「じゃあ、短くしてハンキャット!」カーターが言いました。

「しっくりこないんだけど……。」ミサキが言いました。

「じゃあこの際、イケメンでも良いよ?」カーターが言いました。

「微妙だわ。」ミサキが言いました。「やっぱりカーターはカーターよ。」

「そう思う……?」カーターが言いました。

「ええ。」ミサキが言いました。

「まあ、そうなるよね。」カーターが言いました。


 ハルナとキャサリンは話していました。

「それで、最近はどんな感じ、ハルナ?」キャサリンが言いました。

「最近は……普通……かな……?」ハルナが言いました。

「何でも言ってくれて構わないのよ?」キャサリンが言いました。

「そう言えば、クラスの子がピアスしたいって言ってたな……。そしたら他の子も……。」ハルナが言いました。

「ピアス……良いわね。オシャレだわ。」キャサリンが言いました。「ハルナもつけてみたい?」

「いや、私は別に良いかな……。」ハルナが言いました。

「えっ、どうして……?」キャサリンが言いました。

「どうしてって……?何でだろう……?今の自分に満足してるから……かな……?」ハルナが言いました。

「今の自分ってつまり、魔法少女である自分……?」キャサリンが言いました。

「うーん、どうなのかな……?」ハルナが言いました。「分からないや……。」

「まあ、魔法が使えるんだから、今更ピアスなんかに興味も示さないわよね……。」キャサリンが言いました。

「確かにそうかも……。」ハルナが言いました。「私って実を言うと私自身のことあまり好きじゃ無いんだけど、変身するとイヤな部分が無くなるような気がするんだよね。」

「なるほどね。」キャサリンが言いました。

「それより、ミサキさんの話を聞きたいな!」ハルナが言いました。「キャサリンはミサキさんのパートナーなんでしょ?色々知ってるハズだよね?」

「えっ……?」キャサリンが言いました。


 その頃ミサキとカーターは静かに過ごしていました。カーターは話題を見つけようと考えていました。

「ねえ、ミサキ……。」カーターが口を開きました。

「どうしたの、カーター?」ミサキが言いました。

「パトロールにでも出てみない?」カーターが言いました。「ひょっとしたら敵が密かに活動しているかも知れないよ?」

「せっかくだけど、今日は遠慮しておくわ。」ミサキが言いました。

「どうして……?」カーターが言いました。

「勉強があるの。」ミサキが言いました。

「勉強してるの……?」カーターが言いました。

「高校生だもの……。」ミサキが言いました。

「なるほど……。それじゃあハルナも高校に行ったら勉強するようになるのかな?」カーターが言いました。

「フフ……。」ミサキが言いました。

「とにかく勉強があるなら仕方が無いよね。」カーターが言いました。「それは絶対に必要なことだと思うよ。」

「ええ。」ミサキが言いました。

「何の勉強をしてるの?」カーターが言いました。

「物理に化学に世界史、日本史、それに生物も……!」ミサキが言いました。「これに加えて余裕があれば魔法の練習もしてるわ。」

「大変だね……。」カーターが言いました。

「今日やる科目は得意科目よ!」ミサキが言いました。「他の科目はニガテなんだけど……。」

「数学とか……?」カーターが言いました。

「数学はニガテだわ。」ミサキが言いました。「カーターは得意……?」

「いや、ニガテだね。」カーターが言いました。「魔法を使えば難しい計算も出来るけど、それはカンニングするのと同じだから……。」

「そうね。」ミサキが言いました。

「まあでも、ニガテだからって疎かにしちゃいけないよ?」カーターが言いました。

「ええ、分かってるわ。」ミサキが言いました。「ちゃんと頑張る。」

「そう!学校で習うことは大人になってから必要なことばかりだからね!」カーターが言いました。「微分と積分が出来ないと実生活に支障が出ちゃう……!」

「フフッ、カーターったら……。」ミサキが言いました。

「いや、ゴメン……。」カーターが言いました。「やっぱり数学って好きになれないんだよね。」

「現文は?」ミサキが言いました。

「アレよりはマシだよ……美術!」カーターが言いました。

「だって美術は……違うでしょ?」ミサキが言いました。

「要するに、現文もダメってことだね。」カーターが言いました。

「なるほどね。」ミサキが言いました。「私も読解力が無かったわ。」

「まあ、今のはボクの表現力にも問題があったよ。」カーターが言いました。

「そうね。」ミサキが言いました。

「とにかくキミは勉強を頑張りなよ。何かあったらその時は行こう。」カーターが言いました。

「ええ!」ミサキが言いました。


 ハルナとキャサリンは話を続けていました。

「ミサキさんの私生活ってどんな感じなの?」ハルナが言いました。

「どんな感じって聞かれても……多分普通よ。」キャサリンが言いました。

「普通って言っても色々あるじゃん。」ハルナが言いました。「例えば、好きなアニメとか……?」

「ミサキの好きなアニメ……知らないわね……。」キャサリンが言いました。

「パートナーなのに……!?」ハルナが言いました。

「ええ、知らない……。」キャサリンが言いました。

「えーっと……それじゃあ、好きな食べ物は……?」ハルナが言いました。

「ハーブティーじゃないの?」キャサリンが言いました。

「それ飲み物じゃ……?」ハルナが言いました。

「じゃあ、ハーブ……?」キャサリンが言いました。

「ハーブ食べてるの……?」ハルナが言いました。

「見たこと無いけど、きっとそうよ。」キャサリンが言いました。

「えー……。」ハルナが言いました。「それじゃあ、他に好きな物は何か知ってる……?」

「えっと、確か理科が好きみたいよ!」キャサリンが言いました。

「理科……?」ハルナが言いました。

「ホラ、物理とか、化学とか、生物とか……。」キャサリンが言いました。

「うーん……。」ハルナが言いました。

「後歴史も好きみたいだけど……。」キャサリンが言いました。「歴史が好きって言うよりは知らない世界を知るのが好きみたい。」

「うわ……。」ハルナが言いました。

「まあ、よく分からないわ……。」」キャサリンが言いました。

「なるほど……。」ハルナが言いました。「さすがはミサキさん……。」

「やっぱり今話すべきはあなたのことよ。」キャサリンが言いました。「もっとあなたのことを聞かせて。」

「私は好きな科目なんて何も無いよ?」ハルナが言いました。

「それじゃあ、好きな人とかは……?」キャサリンが言いました。

「いるワケ無いじゃん!」ハルナが言いました。「恋なんてバカげてるよ!」

「ホンキ……?」キャサリンが言いました。

「ホンキだよ。」ハルナが言いました。「そりゃあ、私にだって結婚に憧れてた時期はあるけれど、今はもう……!」

「ウェディングドレスとか着てみたくないの……?」キャサリンが言いました。

「全然……。」ハルナが言いました。「今は別に……。」

「信じられない……。」キャサリンが言いました。

「あっ、でも、アレなら興味あるかも……!」ハルナが言いました。

「ブーケトス……?」キャサリンが言いました。

「ウェディングケーキ!」ハルナが言いました。

「えっ……?」キャサリンが言いました。

「アレ思いっきり真っ二つにしてみたいんだよね!」ハルナが言いました。「カタナとかで……!」

「カタナなんて使うくらいならいっそダイナマイトで吹き飛ばしてみたらどう?」キャサリンが呆れた様子で言いました。

「それ良いね!」ハルナが言いました。「誰かやらないかな?」

「誰もやらないわ。」キャサリンが言いました。

「きっと誰かやるよ。」ハルナが言いました。

「とにかく……!」キャサリンが言いました。「あなたのことはよく分かったわ……。」

「えっ……?」ハルナが言いました。

「魔法少女として特別な生き方をしていると、やっぱり感性も変わってくるのかも知れないわ。」キャサリンが言いました。

「私を見てそう思ったの?」ハルナが言いました。「ミサキさんは……?」

「あの子はその……元がアレだから……。」キャサリンが言いました。

「アレって……?」ハルナが言いました。

「えっと……ユニーク……?」キャサリンが言いました。

「うーん……。」ハルナが言いました。


 街中に巨大ロボット“イメンストラック”が現れました。そのコックピットにはダークゴブリンが搭乗していました。

 イメンストラックが街を破壊し始めました。


「巨大ロボットが現れたわ!」窓を見てキャサリンが叫びました。

「私達の出番だね!」ハルナが言いました。「変身!」


 ハルナの操縦するマジカンダーとダークゴブリンの操縦するイメンストラックが対峙しました。


 闇の神殿では闇の幹部達がイメンストラックの様子を見ていました。

「フン、オレの最新発明の威力を見ているが良い。」シンが言いました。

「よっぽどの自信作のようね。」クローディアが言いました。

「まあな。脚部に無限軌道を採用し機動力を強化した。」シンが言いました。「これまでとは一味違う戦闘が可能になったぞ。」


 イメンストラックが無限軌道で移動しながらマジカンダーにパンチを仕掛けました。

「うわああっ……!」ハルナが怯みました。

 イメンストラックはすぐさま向きを変え、もう一度マジカンダーにパンチを繰り出しました。

「うあああっ……!」ハルナは再び怯みました。

「大丈夫、ハルナ!?」マジカンダーのコックピット内にキャサリンの声が響きました。

「うん……!」ハルナが体勢を立て直しながら言いました。

「あの巨大ロボット、速いわね……!」キャサリンが言いました。

「うん……。巨大ロボットなのに……!」ハルナが言いました。

「でも、きっと弱点はあるハズよ!」キャサリンが言いました。

「ハアッ!」そう言ってハルナがマジカンダーの操縦桿を動かしました。

 マジカンダーの右腕に内蔵された機関砲から魔法弾が発射されました。

 イメンストラックは横に移動しながらマジカンダーの攻撃をかわしました。

 マジカンダーは続けて左腕に内蔵された機関砲で攻撃を仕掛けました。

 イメンストラックはマジカンダーの攻撃をかわし続けました。

「攻撃が当たらない……!」ハルナが言いました。

「敵の動きを読んで攻撃を行うのよ!」キャサリンが言いました。

「やろうとしてるよ!でも……!」ハルナが言いました。「こちらの機動力じゃアイツの動きについていけない……!」

 イメンストラックが再びマジカンダーに近づきました。

「ハルナ……!」キャサリンが言いました。

 その瞬間、ミサキの登場するマジカリオンが姿を現しました。

「マジカリオンスラスト!」ミサキがマジカリオンの操縦桿を動かすと同時に、マジカリオンの右腕に内蔵された刃から魔法の刃が伸びてイメンストラックを突きました。

 マジカリオンの攻撃を受けたイメンストラックが怯みました。

「ミサキさん……!」ハルナが言いました。

「ミサキ……!」キャサリンが言いました。

「お待たせ、ハルナちゃん!」ミサキが言いました。

「どうやら敵は高起動型だ。」マジカリオンのコックピット内にカーターの声が響きました。「ハルナとの連携が勝利のカギになるぞ!」

「ええ、分かったわ!」ミサキが言いました。「行くわよ、ハルナちゃん!」

「はい!」ハルナが言いました。「ラスティング・バースト!」

 マジカンダーが両腕の機関砲から魔法弾を発射しました。

 イメンストラックは横に移動してマジカンダーの攻撃をかわそうとしました。しかし、その向かう先にはマジカリオンが先回りしていました。

「マジカリオンスラッシュ!」マジカリオンが右腕の刃でイメンストラックを切りつけました。

 イメンストラックはマジカリオンの攻撃を受けて怯みました。そしてそのままマジカンダーの放つ魔法弾を浴びました。

 イメンストラックはマジカンダーの放つ魔法弾を受けて爆発しました。


「フン……。」シンが呟きました。


 その日の夜、ハルナとカーターは再会しました。

「キャサリンとは上手くやれた?」カーターが言いました。

「まあまあかな。」ハルナが言いました。

「まあまあ……?」カーターが言いました。

「微妙に気に入って貰えなかった気がする……。」ハルナが言いました。

「どちらかと言えば上からなタイプだからね。」カーターが言いました。

「確かに、カーターのお姉さんだと考えると、納得かも……!」ハルナが言いました。

「ちょっと……。」カーターが言いました。

「なんだかんだで上手くやれたんじゃないかな?」ハルナが言いました。

「そう……。」カーターが言いました。

「そっちこそ……?ミサキさんはどうだった?」ハルナが言いました。

「ミサキとは息ピッタリだったよ!」カーターが言いました。「やっぱ最高だね、ミサキは。」

「やっぱりそうだよね。」ハルナが嬉しそうに言いました。「ミサキさんならカーターとも上手くやれると思ったよ!」

「まあ、ハルナもハルナで見どころはあると思うよ。」カーターが言いました。

「えっ、ホントに……!?」ハルナが言いました。

「なんせボクのパートナーなんだから……!」カーターが言いました。

「偶然出会っただけなのに……?」ハルナが言いました。

「まあ、ボクとハルナがパートナーになったのは偶然だけど、それでもキミには才能がある。保証するよ。」カーターが言いました。

「そうかな……?」ハルナが照れ臭そうに言いました。

「だからこれからも世界の平和の為に頑張って行こう!」カーターが言いました。

「うん!」ハルナが言いました。

 こうしてこの日もハルナは仲間達と共に世界の平和を守ったのでした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ