オリエント特急殺人事件の話
アガサ・クリスティの有名なお話の感想的な話なので、若干ネタバレがあります。
ご注意下さい。
そして、個人の感想です。
保育園へ通う息子のシャツのボタンが相変わらずもがれます。
クラスメートの〇〇君のボタンもぐブームが止まりません。
今度トラウマ級の般若顔をお見舞いしてやりたいですが、大人なのでしません。
しょうがないので、般若顔で針と糸をチクチクします。
ストレスが半端ない梨鳥です。
さて、毛布ガウンというすぐれものをご存知でしょうか。
てろりとした触り心地の良い毛布生地がそのままガウン(フード付き♡)という代物なのですが、最高です。
変な黄緑色なのが若干マイナスポイントなのですが、立っても足元までだらだらと長いそれは暖かくて、梨鳥のこの冬一番のお気に入りなのです。
昨夜、それを着用し、ホットカーペットの上に寝そべってポカポカの梨鳥は「うっううっ」と泣きながら拍手をしていました。
丑三つ時に変な黄緑色のミノムシ状態のBBAが嗚咽しながら拍手をする様は、ホラー日間に入るんじゃなかろうかと自負しております。
梨鳥にどんな化学反応が起きていたかと言うと、「オリエント特急殺人事件」を観ていたのであります。
宣伝になりますが、梨鳥は「殺し屋」をキーワードに小説を書くというハードボイルドな企画に参加中でありまして、二月一日に殺し屋短編を投稿するのですが、その投稿作品の舞台にオリエントエクスプレスが登場するのです。(でも、まんまオリエントエクスプレスではなく軽くフィクション的な存在にします)
で、内装とか間取り?とか出る食事とか、フィクション的にするとはいえ、多少は魅力的な列車の旅を感じて楽しんでもらいたいナ、と思い資料を集めたかったのですが、本屋さんには国内の高級寝台列車の図鑑とか色々あるのに、オリエントエクスプレスは無かったんです。
なのでネットでオフィシャルHPや旅行記を見てふむふむしていたのですが、なんか足りない。
梨鳥のオリエントエクスプレスへのワクワクはこんなもんじゃねーぞ、もっとこう……無いの? とジリジリして「あ、そう言えばなんか映画あったな」と思いつきました。
アガサ・クリスティーの「オリエント特急殺人事件」。早速レンタルして来たという次第です。
で、なんか泣かされた、と。
推理ものやサスペンスは好奇心に追い立てられたり、善良なキャラクターに猜疑心を持ってしまったりとオチまでオチオチしていられないのが疲れてしまうのであまり好きでは無いです。
善良なキャラクターが最後まで善良だってみろ! 罪悪感でモヤモヤするわ!
しかもどうせ最終的には逮捕なんだろ?
そんなワケで、アガサ・クリスティーも読んだ事が無かったのですが、「いいさ、見たいのは内容じゃない、内装だ!」とレンタルして来て、どっぷり内容にはめられました。。。
梨鳥は根性が悪いので、先に結末をネットで見てから見ましたのよ。でも、はめられました。
くぅぅっ、だから嫌いだよ! ミステリー!!
なんてゆうか、物凄く大胆(に作った)な話だと思いました。
刺し傷の数。犯人と、その因果。そして、探偵の(と言うか別の人に託しましたが)判決。
殺人事件に対して、世間が「こう」と言う常識が既にあったはず。
それなのに、ハッピーエンドにしやがった。スゲェ!!と思いました。
賛否両論あると思いますが、なんてゆうか、「いいじゃない、私はこのラストにしたい。皆、この旅の事は内緒ね!」とウィンクして微笑まれた様な……。(勝手なイメージですよ! ホントにアガサ・クリスティーがどんな女か知らないので(>_<))
アガサ・クリスティーの文章を読んだ事がないけれど、これは小説で読んだらラスト付近や微かに入るフラッシュバック時の、登場人物達の心理描写による読者へのイメージのどんでん返し的(序盤の登場人物たちのイメージの悪さが、ラストにパッと一気に消え失せるのです)なのとか凄いんじゃないか、とか勝手に考えて、わーっとなって「うぐぐぅ……」と呻いたわけであります。
そして、一人で拍手しました……。いや、別にそんなになのですが、深夜だったのもあるかと……(汗)
アガサ・クリスティーめ……有名なハズだよ。今度Twitterで「読んだ!」するわ。
で、企画の投稿作品のタメになったの? と言われると、全然なりませんでした。
がんばります……。
今回もとりとめが無くて申し訳ありません(∩´∀`)∩ひゃはー
ようするに、打ちのめされて泣きました。




