お別れしました
勤めていた会社を先週退社致しました。
挨拶の時に寂しすぎて号泣したのですが、号泣する時って「オウッオウッ」ってなるんだなぁ、と冷静と情熱の間で発見した梨鳥です。
風邪気味だったので、マスクをしていました。
絶え間なく「オウッオウッ」ってなるので、マスクの頬っぺた部分?がペコッペコッて膨らんだり窪んだりして、「これ、端から見たら壮絶面白いのでは……」と社内一笑いに敏感(だと梨鳥は思っている)な人をチラ見したら、その人はハンカチで顔を覆っていました。
その人とは、人になかなか共感してもらえない「面白い事」を笑う波長が似ていて、その時はシラッとしていても、二人になった時に
「さっきのアレ、良かったよね」
「角度とか最高でした」
「あの角度が産み出す陰影」
「そこから醸し出される哀愁」
「ぷくく……」
という感じで楽しむ間柄で、そうゆうの以外は何故かあんまり話したこと無かったです。
なんていうか、凄く伝え辛いのですが、別に大した事でも無い事が、その人と一緒に見ると凄く可笑しくなって、多分向こうもそうだったんです……。
趣味とか、聞いとけば良かった……かなぁ.
いや、でもそんな間柄をお互い気に入っていたようにも思えます。
取り合えず、絶対ハンカチで顔を覆って笑ってたに違いないと思ったのですが、なんだかそれを見て余計に寂しくて泣けてしまいました。
もぅ、あのなんとも言えない可笑しさを感じる事が出来ないんだなぁ、と。
仲良くして頂いた方々とのお別れもそれぞれ印象深かったですが、彼らとは、LINEやmailで繋がっているので、会いたいと思えば会えるという安心感があるのですが、その人とは全然そんな話をしていなかったので、しまったなぁ、と思いました。
でも、きっとその人とはLINEをしてもつまらないし、飲みに行ってもつまらないと思うんです。
会社で、仕事中の僅かな合間に、がその人と過ごす最高の時間だったんじゃないかなぁと思いました。
皆で集合写真撮ろう!と言うときにも、お馴染みのメンバーに囲まれてその人となかなか接触出来ずにいたのですが、最後にスススと寄って来て「ペコッペコッ」と呟いてくれました。
あ~!やっぱり、と笑ったのですが、涙が止まりませんでした。
その人とは、2度と会わない様な気がします。そんなもんです。毎日会っていたのに、そう思います。
でも、忘れられないなぁと思います。
向こうもそうだといいな、と思いつつ、出会いと別れについて、少しだけ寂しく物思いに耽ったお別れでした。
秋のひんやり心地よい風が、お別れ向き過ぎて少し憎らしい一日でしたとさ。