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12/19

今日あったこと

 自由について思うのですが、やはりなにかしら全うする責任みたいなものがあってこそ楽しめるものじゃないかなと思います。

 それでは結局自由では無いではないか、適当な事ばっか言ってこれだから努力とか好きな昭和生まれはとか言われそうですが、うるせーこのエセエッセーはわたしの庭だ好きな事言わせてもらうぞ貴様の『自由について』は、貴様の庭でやって下さい。読みにはいきませんどーぞ。な、梨鳥です。

 あれだな。このイライラは更年期障害か夏休みのせい。


 さて、四月に仕事を辞めました。

 それからずーっとダラダラしているのですが、全然自由な気がしません。

 常に何か「このままではいけない」とか「なにをやっているのだ」とか、そういう事ばかり考えてしまって、なにかの役に立っていないと言う事はとても辛い事だなぁと、思いました。

 ちなみに、家族の役にも特に立っていません。

 先週オチビの歯医者さんの予約日を忘れ、慌てて予約を次の日に取り直し、その予約も忘れました。

 虫歯とかじゃなくて定期健診みたいな感じなので特に猛烈に行かなくては今すぐ死んでしまう! という受診予約では無いのですが、なんか凄くショックでした。

 梨鳥の今の脳は、涎を垂らしているに違いないと思います。ヤバい程何もかもがゆるゆるです。

 この前も漫画を何巻か買って、同じ巻を二冊買った。

 その前も漫画レンタルした時、同じ巻を二冊借りてた。

 七味が欲しくて買いに行ったのに、一味を買ってしまったので、また七味を買いに行き、一味を買って帰って来た。一味が三本もある。要らない。

 ウェイパーのチューブが欲しかったのに、コチュジャンのチューブを買った。(美味しかった)

 キャベツあるのに、キャベツ買って、旦那の実家からもキャベツ貰って来た。キャベツが三個ある。要らない。

 どれも見た目を劇的に変えて欲しい。梨鳥の脳は、曖昧な差異を見分けられない。

 この前行った矯正下着屋さんからのセールス電話をうっかり取っちゃって「お金がありません」と断るのもなんか役に立ってない気持ちが盛り上がります。

 この様に、脳が緩む状態は自由では無いと思うのです。

 なので、失業保険もそろそろもらえなくなるのでお仕事を始めようと思います。

 職場で役に立たない人になるのは分かっているのですが、家族の家計の為には役に立つのです。通帳にも細々としたパート代が並べば、今月も自分は存在していたな! と、いくらもにょもにょの忘れっぽい脳みそでも思えるのです。

 その為、いそいそとハローワークへ通っています。通って「仕事! やる気満々です!」とアピールしないと失業保険ももらえないので、必死です。

 地域によって違うかも知れませんが、ハローワークの事務的な感じが好きです。

 凄くダメ人間な発言をすると、ハローワークにいると、仕事をしている気分になれます!!


 それで、今日もハローワークへ行ったのですが、ハローワークへ行く途中の道に梨鳥の通っていた保育園へ枝分かれする道があるのです。

 そちらへは行かないのですが、とても懐かしい気分になります。

 実家が喫茶店だったので、いつも真っ暗になる最後の方まで預かって頂いていて、おじいちゃん(アキ君の方じゃない)が自転車で迎えに来てくれていました。帰りに、当時コンビニの先駆け的な酒屋さんで袋に入った飴を買ってもらうのが日課でした。袋に入れられたすっぱい粉を付けて食べる飴です。それを、おじいちゃんの自転車の荷台に乗って舐めながら帰るの好きでした。

 保育園三回か四回転園したのでそんなに友達もいなくて保育園大嫌いだったので、大事な思い出です。

 ふわふわ哀愁に浸りながらその道を通っていると、その保育園で一緒だったN君が向こうからやって来ました。

 N君はお寿司屋さんだったので、ノリマキというあだ名でした。

 ピアノの傍で一人モジモジしてばっかいた梨鳥を、たまにゴッコ遊びに誘ってくれる子で、身体が大きくてちょっと強面でした。

 梨鳥は凄く懐かしかった!

 やっぱり強面の大きなオジサンになったんだね!

 髪型もあんまり変わってない! そのまま大きくなったみたい、うふふ。

 そうだよね、お家この辺だよね。この通りの、○○寿司!

 お家を継いだのかな。偉いなぁ、立派だナァ!!

「〇〇くん、〇〇くんでしょ? ほら、ノリマキって呼ばれてた、〇〇保育園の!! わたし、わたしだよ! 〇〇(旧姓)!! わかる?」

 おもわず、ハンドルを切り、車を道路脇に停車させ声を掛けてしまいました。

 なんだかとってもウキウキしました。保育園時代に戻った様な幼心がピチピチ跳ねました。

 知らない強面のオジサンでした。


 今日梨鳥は、早く働いて正常な脳みそになろうと再度意気込んでハロワークへ行きました。

 


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