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徒然超短編集

勇者始めました。(二百文字小説)

作者: りったんばっこん

 大学受験に失敗した小曽根こそね弘樹ひろきは予備校に通うのをやめた。


「どうするつもりだ?」


 その日の夜、父親が部屋に呼んで弘樹を問い質した。


「勇者になろうと思っているんだ」


 弘樹は真顔で言った。


「何を考えているんだ! 大学に合格できない奴に勇者が務まるか!」


 父親は激怒し、弘樹を家から追い出した。


 


 数ヵ月後、勇者になった弘樹は宿敵の魔王を倒して世界を救った。


「大学に行かなくて正解だった」


 弘樹は思った。

ということでした。

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― 新着の感想 ―
[一言] ボクも勇者になりたいなあ…。 どうやったらなれるのでしょうか? 魔王と戦うのはごめんですが、女の子にはモテるよね。
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