表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
63/88

ストーカーはお風呂を覗けない!

「おっと、そろそろ入浴時間終わっちまうな。それじゃ、俺達はそろそろお暇するぜ。おい桃子、寝てないで行くぞ」

「……」

 楽しい時間もあっという間、お風呂の時間が終わってしまうので入浴の準備をするために部屋に戻る。

 覗き、かあ。

 私はいつも監視カメラで彼の部屋を覗いているので、彼がたまに部屋で着替えるシーンとかをばっちり見ているし、彼の鎮魂歌も見届けている。

 けど、お風呂の覗きはまた格別だ。部屋以上に、お風呂場は安心しきって油断してしまう場所だと聞くし、部屋の中では見られない彼の一面を見ることができるかもしれない。

 修学旅行から帰ったら頑張って彼のお風呂にも監視カメラをつけるべきかと悩んでいると、気が付けば随分と時間が経ってしまった。まずい、お風呂時間がもうあんまりない。女の子は長湯がしたいのに。



 急いで準備をして女湯へ向かう。どうやら私しかいないようだ。

「……♪」

 広いお風呂を一人で堪能する。最高の贅沢だ。

 喋れないけど鼻歌は何とか歌えるのでお風呂場でヒトカラタイム。

 仕切りの向こうには男湯があるらしい。つまりここをよじ登れば覗きは可能ということだ。

 まあ、よじ登ればと言っても彼くらい運動神経が良くないとまず無理だろうし、そもそも男湯に彼がいるかなんてわからないし。頑張ってよじ登った結果、他の男のつまようじを見る羽目になったら修学旅行の思い出が台無しだ。

 覗きなんて破廉恥な事は忘れて、お風呂をゆっくりと堪能しようとしていたが、

「あー、それにしてもいいお湯だなあ!」

「……!」

 隣から聞こえてくる、聞き間違えるはずもない彼の声にシャワーノズルを落とす。

 彼に恥ずかしい鼻歌を聞かれてしまった!?

 いやそれよりこの仕切りの向こうには、タオル一枚で油断しきった彼の姿が! お宝画像が!



 よし、覗こう!

 大丈夫、ラブパワーで強化された今の私ならこんな仕切り、跳び箱5段みたいなものだ。

 仕切りに手をかけて登りはじめ……



 ゴン!

 そう言えば私跳び箱5段跳べないや、と思った時には既に私は失敗して落ちて頭をぶつけてしまい、そこで意識が途絶えてしまった。



 医務室で目を覚ます。

 どうやら頭をぶつけた音と聞こえなくなった鼻歌を不審に思った彼が女性教師に連絡してくれたらしい。

 また彼に助けられるなんて、やっぱり彼は私の王子様だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ