ストーカーは同じ班に!
もうすぐ私達の学校では修学旅行が行われる。
複数の候補から好きな所を選んで行くので、勿論私は彼と一緒のところに行きたい。
なのでネットゲームで何とか彼の希望を聞けないかと思っていたが、
『ところでフレグランスさん、俺の高校、もうすぐ修学旅行があるんですよ。候補が複数あって、イギリス、マレーシア、屋久島、北海道なんですけど、どこがいいと思いますか?』
彼の方から話題を持ちかけてくれた。大分ネットの私も信用されているようだ。
『その中だと、イギリスがいいです』
やっぱり国内よりは海外の方が新鮮でいいよね。
『イギリスは英検準2級ないと駄目なんだよ……俺は4級で』
『あ、そうなんですか。因みに私は2級です』
残念ながら彼の英語力ではイギリスに行くことは適わなかったようだ。
そしてごめんなさい、私今見栄を張りました。
本当は私も英検4級です。3級からは面接があるので喋れない私には無理です。
『マレーシアは、聞いた話だと豚を屠殺して自分達で調理するらしいね。まあ俺は余裕だけど、女の子とかトラウマになるんだろうなあ』
『ですね、私もちょっとスプラッタは苦手です……』
そもそもマレーシアみたいな田舎は人と人とのつながりが大事だから、絶対私じゃ無理だろう。
というわけで海外旅行の可能性は消え、残るは屋久島か北海道。
『屋久島と北海道だったら俺は北海道かなあ。スキーやりたい』
『ですね』
屋久島と北海道だったら私も北海道がいい。屋久島は何するかわかんないけど北海道はスキーがあるし。
そんなわけで私も彼も北海道を希望し、説明会で班分けをすることになったのだが……
「それじゃあ北海道希望者の方は、4~5人でグループを作ってください。スキー演習などの班にしますから」
まずい! そういえば私二人組すら組めないぼっちだった! どうやって彼と同じグループになれと!?
しかも男子は男子、女子は女子で組む流れになっている。
頼みの愛顔お姉様は屋久島に行くらしいし、なぎさちゃんは既にグループを作っているし……
幸い彼はまだグループを作っていないので、彼の動向に合わせて動くことはできるが……
「あー、困ったな、今3人か。どうするよ、解散してそれぞれ4人か3人のとこに入る?」
しめた!
「ちょっと待った! そこの班に俺も入れてくれ!」
「……!」
狼狽えていると丁度3人の班に彼が入ろうとしていたので、すぐに私も参加を希望する。これで5人になるから何の問題もない。
強いて問題があるとすれば、
「んあ? まあそっちの男はいいとして、そっちの嬢ちゃん大丈夫か? 男4人女1人になるけど」
男4人に私1人という、私が更に浮いてしまう構図だということか。
「……」
コクコクとうなずく。大丈夫、彼以外見えていないから実質彼と私の2人グループだ。




