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ストーカーはロストバージン!(ネトゲで)

『あ、深淵さんおはようございます。今日はイベント日みたいですね』

『そうですね、フレグランスさん』

 休日のお昼に、彼がネットゲームにログインしたのを監視していた私もすぐにログインし、いつものように彼を冒険をしようとする。

『ところでフレグランスさん、あそこの草むらに行きませんか?』

『? 構いませんけど、何かあるんですか?』

 私を人気のいない草原のエリアに連れてきた彼は、



『脱いで』

 ウィスパー機能でそう告げた。



「!?」

 チャットではなく現実で飲み物をブフッと噴出してしまい、モニターとキーボードを濡らしてしまう。

 え? え? 何? 

『深淵さん、何言ってるんですか?』

『何って、装備脱いでって言ってるんだよ』

『意味がわからないんですが……』

 ネットゲームでも現実でも困惑のエモーションな私ではあったが、何となく彼の次の言葉が予測できた。



『チャHしようよ』

「!!!」

 予測は出来ていても、実際に言われてしまうと現実世界でむせまくり。

 チャH。文字通りチャットで行うエッチな行為。

 ネットゲームは特にアバターがあるのでチャHが行われやすい。



『こ、困ります……』

 彼とエッチな事はしたい。したいけど、初めてがチャットでというのは何だかすごくアレだ。

『一度やってみたかったんだよ、お願いだよ』

『でも……』

 確かに最近彼と私はずっと一緒に冒険して仲良くなったかもしれないけど、まさか彼がこんな提案をするような人だったなんて。少し幻滅したかもしれない。

『そっか。ごめんね、変な事言って。じゃあ他の人誘うよ』

『や、やります!』

 しかし彼の初めてが他の女(下手すれば男)に奪われてしまうのは嫌だ。

 彼の挑発にのってしまった私は結局彼とチャHをすることに。



『脱ぎました……』

 装備を全て外して下着姿になった私。

 ちなみに現実世界でも脱ぎました。やるからにはムードは大事にしたい。

『綺麗な肌してるね』

『わ、私だけ脱がせるんですか? 深淵さんも脱いでください』

『わかった』

 彼も装備を外す。監視カメラで彼の部屋をチェックするが、彼は服を脱いでいない。

 これじゃまるで私の方が彼よりノリノリみたいじゃないか、ちゃんと服を脱いでよと不満に思っていると、スライムがびしびしと集まってきて私に体当たりをかます。

『どうやらこのスライムも参加したいみたいだね、ほらフレグランスさん、スライムだよ』

『ひゃうん、ひ、ひんやりしてて気持ちいい……』

 何で私はこんな意味不明なタイピングをしているんだろうか。

『いくよ』

 彼のその言葉で、壁越しの宴が始まった。




『どうだった? 初めてやってみたけど、結構面白かったね』

『恥ずかしかったです……もうこんなことさせないでくださいね』

 行為を終え、ネットでも現実でも服を着る。

 その……してしまった。というかチャットログを見返してみると、私の方が明らかにノリノリだった。

 彼に私のいやらしい部分をどんどん暴かれているようで悶死しそうになる。



『ところで、辺りに結構人がいるよね』

『そうですね。何ででしょうか?』

『実はさ、君のチャット機能、ウィスパー外れてたよ』

「!!!」

 彼に衝撃の事実を指摘された瞬間、ガシャンとコップを落として割ってしまう。

 私一人で全体チャットで淫語をまき散らしているヤバイ人じゃん!? もうやだ!

 絶対に今後彼から誘われても二度としないと固く決意するのでした。

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