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ストーカーはネットゲームを始める!

 いつものように彼の部屋を監視していると、彼がネットゲームをプレイし始める。

 ズームにして調べた結果、今日サービス開始のネットゲームで、彼のIDは「‡深淵の淵の深き者‡」らしい。ダサい。

 ネットゲームなら合法的に彼とお喋りができる。私もそのネットゲームに参加すべく会員登録やゲームのインストールをしてキャラを作成。IDは「‡恋する乙女のフレグランス‡」。

 彼に合わせただけであって、決して私のセンスではない。



『こんにちは! パーティー組みませんか?』

 チュートリアルで操作方法を覚え、早速彼にアタック。

 しかし彼は私を無視して別の場所に行ってしまう。

『あの、パーティー組みませんか?』

 一度断られたくらいでめげる私ではない。ネットゲーム上でもストーカー、彼がスライムと戦っている時にも

『大丈夫ですか? 回復魔法かけますね。それとパーティー組みませんか?』

 辻プリーストの如く彼にヒールとバフをかけまくる。

『一人だと危ないと思いますよ? パーティー組みませんか?』

 ネット上での私はおしとやかなストーカーでもなんでもない。まるで彼のひっつきもっつきになったかのように彼につきまとって何度も何度もパーティーの誘いをする。

 流石にこれ以上やったら通報されるかもしれないと不安になっていたが、

『いいですよ、組みましょう』

『やった、よろしくお願いします』

 私の想いが通じたのか、彼がパーティーを組んでくれた。



『なんて呼べばいいですか? 深淵さん?』

『そうだね、そっちはフレグランスさんって呼べばいいかな』

『はい、よろしくお願いします、深淵さん。そうだ、フレンドになりませんか? お互い初心者ですし』

『はい、いいですよ』


 とんとん拍子で彼とフレンドになる。

 最近ではネットゲームで結婚したりするカップルも増えているという。

 現実より先に、彼と結ばれることになるかもしれないなとパソコンの前でにやつきながら、彼とモンスター退治に向かうのだった。



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