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ストーカーの華麗な泳ぎを見よ!

 今日は水泳の授業がある。

 前回は貧相な体を笑われるのが嫌でサボってしまったが、

 水着も買ったし今回は参加するぞ。



 意気揚々とカバンの中に水泳用具を入れて、

 いつも通り彼の後ろを歩いて学校へ。

 体育の前の授業が終わったので更衣室へ向かい着替える……が。

「なー桃子5cmくらい分けてくれよ」

「さなぎちゃん揉まないでくださいっ!」

 乳繰り合ってる女子を見てやはり自信を無くす。

 揉まれている方は私と身長大差ないのに胸の方はFかGかそこらへんだ。

 殺意が湧いてきた。

 ソープに送られたくないなら10cmくらい寄越せと恨みながら着替え終わり、

 シャワーを浴びてプールへ向かうと彼がいた。

 相変わらず引き締まってかっこいい肉体をしている。

 少し不満があるとするならば、私よりも胸がある! Aカップくらいある!



 彼に見惚れているうちにプールの授業が始まる。

 25mのタイムを計り、それによって初級中級上級とクラスを分ける。

 当然運動神経抜群の彼は上級者コース。

 タイムを計るため、私もプールに浸かり、笛の音と共に壁を蹴る。



 私がプールの授業をサボるのは自分の体に自信がないからであり、

 決して泳ぎが苦手というわけではない。

 運動神経はないが、私は泳ぐのが得意だったりするのだ。

 あっさりと彼と同じ上級者コースへの切符を手にし、得意げになるが、

「ははは、あいつペチャパイだから抵抗少ないんだな」

「……」

 クラスの男子が私の泳ぎを見てそんな事を言うのだ。

 指詰めるか? とその男子に殺意を放っていると、

「死ぬか?」

「え? いや、その、なんでそんなに怒ってんだよ」

 なんと彼が私の代わりにそいつを怒ってくれたのだ。

 流石はロリコン、貧乳にも優しい。



 そして私と彼は一緒のコースで泳ぎの練習。

 ああ、どうして私は前回水泳の授業をサボってしまったのだろう、

 こんなに幸せなひと時を一回分無視してしまうなんて。

 溺れたら人工呼吸してもらえるだろうか、いやむしろ彼が溺れて私が人工呼吸するのもありだな、と

 背泳ぎをしながら彼をチラチラ見る、そんな幸福を満喫していた。



 水泳は得意だけど体力はない。

 一番後ろの席なので次の授業はすやすやと寝る。

 夢の中では人魚になった私が泳いでいる彼を水の中に引きずり込んで、

 溺れさせた挙句人工呼吸していた。酷い女だ。




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