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ストーカーは自信がついた!

 前回のあらすじ。

 自分のスタイルに自信のない私は水泳の授業をサボってしまうも、

 そこでもクラスの女子に鼻で笑われてしまいかなり落ち込んでしまうのだった。



「……」

 はぁ。

 とある休憩時間中、自分の机でモデル雑誌を読んでみる。

 皆スタイルいいなあ、羨ましいなあ。

 何々、スタイルがよくなる秘訣だって?

『私高校生の頃はCカップくらいだったんですけど、そこから運動とかして~』

 元々Cカップもあれば十分だろうが! 死に晒せや! 

 なーにが、『大きな胸を活かせる仕事がしたいです』だ、お望み通り泡に沈めてやろうか?

 ……いけない、産まれが悪いのか酷い事を考えてしまった。

 落ち着こう。深呼吸しよう。聖母マリアのように穏やかな心を持とう。


「おい見ろよ、Fカップだってよ」

「うひょー」

 しかし私の穏やかな心はクラスの男子がグラビアではしゃぐ声で一瞬で崩壊するのだった。

 そんな感じに病んでいると、

「なあ、お前はスタイルどんなのが好みなんだ?」

 グラビアを読んでいる男子に彼がそんな質問をされる。

「そりゃあ勿論……ふ、普通かな」

 それに対して彼はそんな答えを返す。

 普通。高校一年生のバストサイズの平均っていくらくらいだろうか。

 漫画やアニメじゃBカップでも貧乳扱いされるけど、

 現実ではそれが平均クラスだよね、私AAだけどな!



「……」

 下校中、自分の胸をぺたぺたと触りため息をつく。

 あー辛いなあ。裁縫はそれなりに得意だし、お手製パッドでも作って詰めようかな。

 ……駄目だ、虚しいだけだ。

 くそう、豆乳とかだって積極的に採っているのに。

 バストアップ体操だってやっているのに。

 歯ぎしりしながら家に戻り、めげずにバストアップ体操をしていると、

「よう! もしもし、俺だよ」

 隣の部屋から彼の声が聞こえる。電話でもしているのだろうか?

「うん、うん、マジで? へー、信彦が結婚かー」

 相手の声は聞こえないが彼の声は聞こえる。

 どうやら友人の結婚話をしているようだ。

「いいよなー、俺達もいい嫁さん欲しいよなー」

 そして理想の女性の話につながる。

「俺? 俺かあ、うーん、どっちかっていうと、ロリかな。うん、ロリロリだよ。背も胸も小さくて童顔、最高だよねロリは」

 そして彼はそんな事を言いだすのだ。

「おう、それじゃまたな」




 衝撃の事実! 彼は隠れロリコンだった!

 つまり、つまり私彼のストライクゾーン入ってる?

 ていうかクラスの中じゃ一番私が彼の好みなんじゃない?



 ……うーん、でも彼がロリコンってのはちょっと嫌だなあ。

 喜ぶべきところなんだろうけど、女としてはやっぱりロリコンはキモイ。

 今のままの私を彼が好いてくれるというのはすごく嬉しいし自信はつくが、

 それでも私は個人的にスタイルが良くなりたいのだ。

 スタイルがよくなった結果モテるようになったけど彼の興味は失せてしまいましたとかになったらどうしようと、取らぬ狸の皮算用をしながらバストアップ体操に励むのでした。



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