表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/88

ストーカーは彼に休みを伝えられる!

『ストーカーに餌をあげないで!』第18部に相当

 目覚ましの音で目が覚める。時刻は6時半。

 外から物凄い土砂降りの音。本格的に梅雨入りしたようだ。

 じめじめしていて気持ち悪いのでシャワーに入る。

 その後朝ご飯を作る。

 そういえばこの間学校で、彼がクラスメイトに朝食は全然食べていないと言っていた。

 朝ご飯を食べないと健康に悪い、彼が寝ている間にこっそり作って部屋に置いておこうかなと考え、

 すぐに気持ち悪い発想を振り払う。

 最近、『彼が私がストーカーしていることを勘ぐっている』という思いが私を不安定にさせる。

 考えすぎなのかもしれない。『ストーカーのやり方講座』を借りただけでストーカーだなんて発想には至らないのかもしれない。

 でもそう意識してしまうと、彼の遠くから眺めたり、彼の後をつけている時に、

 たまに彼がこちらの方を見ているような感覚に襲われてしまう。

 向こうが私のことを意識してくれていると楽観的に考えることはできず、

 彼の目が、気持ち悪いストーカーを見るような目にしか見えなくなってしまう。



 それでもいつも通り彼の後をつけて登校しようと彼が部屋を出るのを待っていたが、いつも彼が部屋を出る時間を5分もオーバーしているのに出てこない。

 心配になった私は部屋を出て、隠れて彼の部屋の扉を監視する。

 傘は差しているが物凄い土砂降りで寒い。

「くーっ、それにしても警報が出て学校が休みだなんて、ラッキー!」

 部屋の中から彼のそんな声が聞こえる。

 そうか、今日は学校が休みだったんだ。

 それに気づいて部屋に戻る。携帯電話には

『学校が休みだと言う連絡網が来ていたので回しておきました』

 と、実家の方からメールが届いていた。

 そっか、連絡網の住所とか電話番号は実家のままだから、私に連絡網は届かないのか。

 届いたところで、喋ることのできない私じゃどうしようもないけど。



 彼がいなければ、この寒い雨の中一人学校へ行って戻ってくる羽目になったかもしれない。

 偶然にも彼のひとり言の癖が私を助けたのだ。

「……♪」

 私はひょっとして彼に愛されているのではないだろうかという気持ちになり、少し気が楽になる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ