書きたいモノ
連載小説 2ページ目の前書き
短編を何作かこちらに寄せているだけの拙作屋に何ができるか、読者の方々に何のメッセージが伝えられるかと考えてみる。
初めは、ふわふわとした何か暖かなものを目指していたのだが、病気がすこし重くなっただけで作品もカラーが変わってしまうとは、本当にうかつだった。
精神性を一定に保ち、できれば「ほのぼの君」や「スヌーピー」のような志向の位置に自分の小説を持って行きたいのに真逆のテーマを扱ってしまった気がする。
消すことのできない生涯痛恨の大後悔。
ああ・・・・・・今でもあれとあれの作品を消したいけれども。
まあ大丈夫、ココロの傷を持って進んでもやっていけるというところまで回復した。
どうやらこういう「消したい歴史」を昨今は「黒歴史」というらしい。
ユングの理論でいうシャドウ、ドイツ民話にみられるあってほしくない自分の履歴といったものかもしれない。
だからこそ、自分以外のほかの方はどう感じるか分からないけれど、自分自身ではとにかく削除したい作品なのだろうか。
単に「毒舌こいている自分は、冷静になると最悪だった」という結末を高尚に書いてみた次第。
連載小説 2ページ目のあとがき