三つ巴の戦い
ウィッシュ見ながら書いてるから言葉が荒いかも←(いつだよ!!)
最後の王女が酷すぎてキレちゃった。そして妖精レベルの最低な愚民。
古堂カイリちゃん、アホ毛が可愛らしい小さい子。
性格は純粋無垢だけど疑わしい、けれど騙されやすい。
その口の悪さは昔グレていた頃に染み付いたものであり、『本人は特に悪気なく使っているから気にしないでね』とのこと。
基本的に1人でいることの方が好きだけど、話しかけると凄く喜ぶらしい。
固有魔法は『銃人十色』銃の保管と操縦、特殊弾丸の創造。
天賦の才は『色調補正』相手の感情を色にして読み取る。
って、前にモエとスイミが言っていた。
僕が一方的に能力を知っているのはフェアじゃないけれど、それでハンデを与えられる余裕も一切なさそうだ。
何も対策しないで戦ったら、多分5秒も保たない。
その対策のために編んできたのが、この魔法というわけで。
『ジェイド・ドラウンド』をさっきよりも魔力を強くして発動。
カイリちゃんが使う対物ライフルはコンクリ壁くらいなら簡単に砕く。下手したら弾丸を受け止めた紅玉が、勢いそのまま僕にお届けされる可能性がある。
けれど、やっぱり実戦はいいね。
硝煙の香りが闘争本能を刺激して、銃口を向けられるジリつきが思考を加速させる。生き残ろうとする自分と相手の衝突。
あぁ、なんでだろ。すっごく気分が爽快だ。
サフライ先輩がカイリちゃんを足止めしているうちに、今この場で術式の構築をしよう。
レイサさんの『Uペース』とか僕の『震炎刮目』『ジェイド・ドラウンド』、真名隠れしてるお姉ちゃんの『摩沙抓』とか。
つまり感覚でしていることを形式化する、それが『術式』だ。
そうすることでそれが確固とした存在を持ったものになる。例えるなら、Excelで関数を使うときキーボードじゃなくてfxを使うみたいな感じだ。最近学校で習ったから例に使ってみた。
いっぱい作りすぎると忘れる、くらいのデメリットしかないから作り得。
この夏、みんなも作って差をつけよう、術式!
っと、解説しているうちに完成。試運転ヨシッ!
さてと、やっぱり実戦はいいね。
合法的に人を的にして試し撃ちができるから。
血球をサフライ先輩とカイリちゃんのいる方向に投げる。
手を離れた後も大体30秒は操作可能、軌道修正もお茶の子祭祭。
死角入り込めせていつでも攻撃が可能。さて、どちらを狙おうか。
サフライ先輩の方は、カイリちゃんが撃つ銃の対処で釘付けにされている。
当然だ、カイリちゃんは銃を遠隔操作できる。
本来あるはずの反動もリロードの隙も全部無視してくるのだ。
当の本人は仁王立ちでサフライ先輩を見下している。しきっている。
動けなくなるのも仕方がない。
とかいう話じゃないことに気づいた。
なんで銃弾当たっているのに脱落判定にならないのあの人...?
一瞬で傷を治せる僕でも45ACP弾にすら当たりたくないのに。
うわぁ〜ん、やっぱり筋肉お化けじゃないと銃社会を生きられないんだ。
でもあそこまでムキムキになるのは可愛くないから絶対に嫌だ。
僕もお姉ちゃんみたいな目立たないのに強い筋肉が欲しい、お腹以外の。
そんなことを考えながら眺めていたら進展があった。
撃ち出した血球は地面に染み込ませておく。後で色々と再利用できるかもしれないから。
さて状況としては、サフライ先輩がおそらく固有魔法を使って地面に潜り込んだ。カイリちゃんは撃つのを止めて、音でどこから出てくるのか探っている。
地面が僅かに揺れる中、突如轟音が響き渡る。
「同じ土俵まで降りてこい、『ViViD』ッ!!」
「うげっ、そっちで呼ばないでくださいよっ!」
地面に飲み込まれる高台、口喧嘩する2人、またも鳴り響く爆音。
カイリちゃんは銃使うしサフライ先輩は声が大きいしで耳が痛い。
だから耳の構造を変えて音を軽減、便利すぎる僕の魔法。
そしてサフライ先輩とカイリちゃんの戦いの結果はというと。
さっき僕との戦いで銃をどこかに捨てた先輩は、空中に浮かぶ銃の上に乗ったカイリちゃんからの一方的な攻撃に撃沈。
最後なんてロケランでバーンってやってた。
カイリちゃんは展開していた銃を解除して、近くにあった障害物に座る。息切れとかはしてないけれど、サフライ先輩のテンションに少し気が滅入っているご様子だ。
そのうちに、銃を枕にして寝転び始めた。
「なぁエマ〜、呆気ない戦いだったよな〜。私らが遅刻したせいでサフライ先輩が殆ど倒しちまってるし、多分あの人同じ3年生も倒しているんだろ」
寝転んだまま、大声で空に語りかけてくるカイリちゃん。
召喚した2つのリボルバーを両手で回して、準備運動なんだろうか?
「この交流戦は最後の1人になるまで終わらないバトロワだ。やろうぜ、エマ」
あれって狙撃してもいいよってことかな?寝転んだままで、隙がありすぎてそわそわしちゃう。でもダメだぁ、僕が使う狙撃銃は全部銃口が曲がるから全然当たらないのだ。
お姉ちゃんからは『猫に玉ねぎ、塩素系洗剤に酸性洗剤、エマに狙撃銃』と言われた。まぁ流石に冗談だと思うけど、下手なのは否定できないから使えない。
ていうかそうだ、そもそも保管庫使えないんだ。
こういうときは魔法でカバー、圧縮血を肩から指先まで滴らせる。
イメージ、腕頭骨筋をバレルに上腕筋で発射機構を作成。
弾丸は紅玉で作り、弾頭に魔力を集中。
即席狙撃銃でカイリちゃんの頭に狙いを合わせる。
こういう時は決め台詞を言うのがお決まりだよね。
「アイルビーバァク、カイリちゃん」
発射っ!腕を元に戻してすぐに追撃に走る。
今のは射撃に火薬を使っていないから音が小さい。
足音も聞こえない上空から不意打ちをしかける。
「おっと危ない、思ったより近くにいたな」
僕が撃った弾は、カイリちゃんが召喚した銃のボディで防がれた。そのままその銃を掴んで、上空にいる僕に全弾発射。
空中では弾除けはできないので『ジェイド・ドラウンド』を発動。
全弾防御、固化した紅玉を尖らせてカイリちゃんに降らす。
銃で反撃せず、最小限の動きで横に避けるカイリちゃん。
紅玉が地面にぶつかって砕ける直前、軌道を逸らして左足に命中。
「痛っ!動かせるのかよそれ!」
「このまま攻めきらせてもらうよ!」
必要なのは手数、攻撃を続けて狙いを合わさせない。
vectorSMGで、撃ち切ったら血の触手にリロードさせて、その隙を紅玉操作とP99の攻撃で埋め尽くす。でも攻めきれない、9挺の銃が生み出す弾丸の壁を突破しきれない。
ここはやっぱり、さっき作った必殺技で有無を言わせず削る。
「お姉ちゃんに比べたら、この程度で負けるわけにはいかない」
「なら見せやがれ!私がテメェを見極めてやる!」
戦いのゴングは、銃声で鳴らされる
エマを書くのが難しい。
底無しに元気×情緒不安定×メンタルよわよわ
楽なのはモエとレイサ。適当なことしか言わないから。




