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私は僕でしか無い

作者: 薄馬鹿下郎

 変わりたいって思った。

 何もかも出来るようになったけど、何もかもが中途半端な自分がとても嫌いで仕方が無かったから。自分は何が好きだったか、よく笑う人だったか、明るかったのか暗かったのかすら思い出せないのが嫌で仕方が無かったから。自分を自分で上塗りしていって、結局誰なのかわからなくなった自分が気持ち悪くて仕方が無かったから。ただ死んで無いだけの惰性で生きている自分が怖くて仕方が無かったから。生きる意味がわからなくなって狂いそうで仕方が無かったから。

 その日変わろうって思った、一度だけ自分を脱いでみた。新しいそこはまだ凄く小さかったけどで、心奪われるように綺麗で美しい花達が迎えてくれた。

 花達を毎日眺めていると、楽しそうにゆらゆらと踊っていたり、雨水を浴びては宝石のように眩く光り輝いて、色々な表情を見せてくれた。時折話しかけてくれたり、地面に描いた不細工な絵を褒めてくれたりした。嬉しくて仕方が無かった。楽しくて仕方が無かった。

 ふと、自分は自分でしか無かった事を思い出した。

 それでも、変わった俺から素敵な事を教えてもらった。

 変わった筈だ。変わった筈だ。変われた筈だ。変わった筈なのに、生きてて良い意味はまだわからない。死んで無いだけ。所詮自分は自分でしか無い、変わったなんて思い込みでしか無かった。

 やっと、変われないって思った。

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