ポイ捨ては('ω'乂)ダメー
10月30日の昼過ぎくらいの出来事。
その時私は駅で待ち合わせをしていて、かなり早く着いたので休憩所みたいなところで座って時間を潰していた。
その休憩所は椅子・机・椅子という並びが5列あり、全部で10人座れるようになっていた。
予定時刻まで暇だったのでスマホで小説を書いて過ごしていると、女子高生2人が大声で会話をしながら休憩所に入ってきて、私の後ろの後ろくらいのところに座った。
「まゆこってケツ毛ボーボーらしいよ!」
「えっそうなの!?」
大声で話す内容じゃないだろ。なんなんだお前ら。
「うん、クラスの男子が言ってたもん」
「ウケる〜!」
ウケとる場合かよ。男子にそんな噂されてるほうの身にもなれよ。まゆこがかわいそうだろ。あやまれよ。
「でさ、さっきの話なんだけどさぁ」
「うんうん」
「あたし毎日彼とナマでしてんだよね〜」
「えっ! ダメだよ! カウパーでも妊娠するんだよ!?」
「えぇーっ!?」
もうさ、すんごいのよ。すんごい大声なのよ。なんでこんな狭いとこでこんな大声だせるの? ってくらいデカいのよ。
「⋯⋯⋯⋯」
「⋯⋯⋯⋯」
と思ったら急に大人しくなった。
なんだ? ショックでも受けたのか?
「⋯⋯⋯⋯」
「⋯⋯⋯⋯」
それから3分ほど静寂が続いた。
「見て見て見て見て見て見て!」
「すっご〜! ギャッハッハッハッハ!」
めっちゃ気になる。
「全然盛れてね〜!」
「ウケる〜!」
そのセリフを最後に、2人は休憩所を出た。
普通、「そろそろ行こっか」「うん」などのやり取りがあると思うのだが⋯⋯。
ふと2人が座っていたところに目をやると、そこには信じられない光景があった。
間にある机の上に、ガリガリ君ソーダ味の袋が2つ置いてあったのだ。
私は目を疑った。
脳も目の前のこの光景を疑ったのか、頭の中が疑問符でいっぱいになっていた。
ポイ捨てって、1人でするものじゃないのか?
私はポイ捨てをしたことがないので彼女らの気持ちは分からないのだが、おそらく普通は1人でするもののはずなのだ。
なぜならポイ捨てという行為は人として最低の行為であり、恥ずかしいことだからだ。人前でそれをしたら人格を疑われるだろう。
なのにあの2人は、私や他の人がいるにもかかわらず、いや、それどころか、目の前に友達がいるにもかかわらずポイ捨てをしたのだ。
「ポイ捨てしよっか」などの会話は当然なかった。なのに、2人揃ってガリガリ君のゴミを捨てていった。
つまり彼女たちは阿吽の呼吸で、目で合図をして2人でポイ捨てを行ったのだ。いや、もはや合図などいらない、彼女たちの間での常識なのかもしれない。
それを理解した時、私の頭にある言葉が浮かんだ。
『類は友を呼ぶ』
なるほど、まともじゃない奴の友達はまともじゃないのか。そういうものなのか、と感心してしまった。
最近話題のスシローペロペロ事件もそうだ。1人ではなく、彼の他に撮影者がいた。2人いて、2人ともクズだったのだ。
恥ずかしい人間だ。いい歳になれば首をくくるだろう。
私も恥ずかしい人間だが、素晴らしい人間でもあるのでプラマイゼロだ。なので適当に生きて適当に死のうと思う。