表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
地獄タクシー Ⅱ  作者: 渡夢太郎
9/57

任務完了

礼司が運転するタクシーが駐車場に入った瞬間

フロントが溝に入ったように頭を下げた

「どうしたの?」

「汗鬼に飲み込まれた」


礼司はギアをバックに入れたと同時にライトをハイビームに入れた

すると「ギャー」という声を上げて汗鬼は

3mほどの高さに立ち上がった、それに向かってUターンした礼司は

ハイビームを当てると「ギャー」と言って今度は地面に這った

それを礼司は思い切り轢いた。


「よし!」

礼司がタクシーを止めてタクシーの下を見ると汗鬼は見あたらなかった

「逃げられた?」

魔美も浜田も辺りを見渡した

「どこへ行った?ビルの中か?」

礼司が走って1階の浴室に向かうと鬼が天井に張りついて礼司を狙っていた

それに気付かない礼司の上に落ちて来て礼司の全身から体液を吸い始めた

「痛てて・・・・」

体中に痛みが走った


そこへ、タオルを口に咥えて運んできた乱丸とナイルが汗鬼にかぶせ、

両手いっぱいにバスタオルを抱えた魔美と浜田が汗鬼に投げつけた

すると青いタオルがベージュに変わった瞬間、

浜田が「夜野さん!!」そう言ってピストルを投げた

礼司がピストルを受け取るとそれは黄金の光を放ち

15発立て続け弾丸を発射すると汗鬼がよれよれになった


そして、礼司は小柄を握ると金色に輝いて刀のように伸びた

そして、ジャンプしてバスタオルを縦に切ると

汗鬼は凄い音を立ててバラバラに飛び散った

そして、大田区のスポーツ施設から五人の白い塊りが空に向って飛んでいった

「きゃー、やったー」

魔美と浜田が拍手をした

「11時55分任務完了!」

礼司が雄たけびを上げた

「夜野さんお疲れ様でした」

浜田は握手をした


「さあ帰るぞ!」

「はい」

3人と2匹はスポーツクラブを出てタクシーに乗った

「浜田さんなんて報告するの?」

「まあ、事実は無理ですね。でも安全宣言を出さないと」

「うん、とりあえず汗鬼は退治したけど、まだまだ出てくるぞ」

「本当ですか?」

「うん、また手伝ってね」

魔美がニッコリ笑った

「はい」

浜田も笑った

「がんばれよ」

そう言った礼司は向うの世界の由美達の様子が気になっていた。


汗鬼 完


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ