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紫式部日記 舞夢訳  作者: 舞夢
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もの憂ければしばしやすらひて、

もの憂ければしばしやすらひて、ありさまにしたがひて参らむと思ひてゐたるに、小兵衛、小兵部なども、炭櫃にゐて、

 「いとせばければ、はかばかしうものも見えはべらず。」

など言ふほどに、殿おはしまして、

 「などて、かうて過ぐしてはゐたる。いざもろともに。」

と、せめたてさせたまひて、心にもあらず参う上りたり。



(見続けるのも)気が進まないので、少々(局:部屋で)休んで、様子によって参上しようと思っていると、小兵衛、小兵部なども炭櫃のところに来て

「とにかく狭いので、しっかりとは見えません」などと言っていると、道長様がお見えになり、

「どうしてこんなところに、いるのですか、さあ一緒に」と強くおっしゃられるので、本意ではないけれど、参上することになりました。



紫式部はあまり派手な場所が好きではないので、自分の局(部屋)にひきこもる。

紫式部は単なる使用人であるし、雇い主の道長に見つかってしまえば、その意向を無視できない。

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