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紫式部日記 舞夢訳  作者: 舞夢
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御五十日は霜月の朔日の日。

御五十日は霜月の朔日の日。例の人びとのしたてて参う上り集ひたる御前のありさま、絵に描きたる物合せの所にぞ、いとよう似てはべりし。

 御帳の東の御座の際に、御几帳を奥の御障子より廂の柱まで隙もあらせず立てきりて、南面に御前の物は参り据ゑたり。西によりて、大宮の御膳、例の沈の折敷、何くれの台なりけむかし。そなたのことは見ず。


※御五十日:若宮誕生五十日目の祝宴。

※物合せ:左右一対で優劣を競う。歌合せ、扇合わせ、絵合わせ等がある。

※御前の物;中宮と若宮の御膳。


若宮誕生五十日目の祝宴は、11月1日になりました。

いつものように女房たちが精一杯着飾り、参集した中宮様の御前の様子は、絵に描かれるような物合せの場面そのものです。

御帳台の東側の中宮様の御座所の際に、御几帳を奥の御障子から廂の間の柱まで、隙間なく立ち並べ、御座所の南側に御膳の物をお供えしています。その中で西側が大宮(中宮様)のための御膳です。

いつものように、沈の折敷などの台のようです。ただし、私はそれをしっかりと見てはおりません。


若宮誕生五十日目の祝宴の記述が始まる。

しかし紫式部自身は、遠目に見物しているだけで、詳しくは見ることができない。(中宮付きの女房の中でも、低い立場のため)

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