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紫式部日記 舞夢訳  作者: 舞夢
33/178

御膳まゐるとて、

(原文)

御膳まゐるとて、女房八人、一つ色にさうぞきて、髪上げ、白き元結して、白き御盤とりつづきまゐる。

今宵の御まかなひは宮の内侍、いとものものしく、あざやかなるやうだい、元結ばえしたる髪の下がりば、つねよりもあらまほしきさまして、扇にはづれたるかたはらめなど、いときよげにはべりしかな。


※御膳まゐるとて:中宮様にお食事(お膳)をお運びすること。

※一つ色:白一色。

※髪の下がり:左右に分けた前髪の肩のあたりで切りそろえた端。


(舞夢訳)

中宮様にお食事を差し上げるために、女房は8人。

それぞれに白一色に装束となり、髪を結い上げ、白い元結を結び、白い御盤を手に持ち、列をなして参上します。

今夜の御給仕担当は、宮の内侍です。

実に立派で堂々とした姿で、肩のあたりで切り揃えた髪は、元結で引き立てられ、普段以上に見とれてしまうほど。

扇の隙間から見えるお顔も、清らかで気品があるのです。


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