表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
架空機の速度を計算してみよう! ~ 『飛行機の主要諸元を決定する一簡易法』を利用した最高速度の計算  作者: もろこし


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/12

事例1 架空『二式艦上偵察機』 DB605A搭載型

『蒼海の魔槍グングニル~超高速ロケット魚雷で日本が無双』の第二十一話『奢者必不久』に登場する機体です。


 架空機としては非常に単純で、史実のアツタ二一型エンジンをDB605AのMW50(水メタノール噴射)装備型に換装しただけの機体です。


挿絵(By みてみん)



■定数の計算


 まずは史実の二式艦偵一一型(アツタ二一型搭載)の性能から定数Aを計算します。速度はkm/hでなくm/sである事に注意してください。


 V=533km/h = 148m/s (高度3000m)

 G=3870kg (自重2440kg + 機材・燃料・乗員分1430㎏)

 N=1010hp (高度1500m)、970hp(高度4500m)


 速度が高度3000mの値なので、エンジン出力も高度3000mで990hpと推定します。日本軍機の場合、速度は全備状態(燃料弾薬を満載状態)で測定されていました。この出力と重量で定数Aを計算してみます。


 A = V^3・G/N = 148^3 x 3870 / 990

 = 12672459



■計算条件の設定(機体重量・エンジン出力・定数)


 次にエンジンをDB605Aに換装した場合の重量を試算してみます。


 ここでは、エンジンの重量差(アツタ二一型:655kg/DB605A:730kg)に補機、機体補強、MW50(水メタノール噴射)の増加を加味して、一一型比で+250kgと見ています。史実の彗星一二型より少し重いくらいなので、こんなものでしょう(適当)。


 G=4120kg (自重2690kg + 機材・燃料・乗員分1430㎏)

 N=1677hp (4000m MW50使用)


 高度が1000mあがる事と、日本で運用するから性能が低下するかもと考えて、私は定数Aをマイナス5%としました。この辺りは望みの性能値を出すだけの屁理屈なので、そのままの値で良かったかもしれません(超適当)。


 A'=12672459 x 0.95 = 12038836



■最高速度の計算


 以上の数値を用いて、エンジン換装後の速度を計算します。


 Vz^3 = A'・Nz/G = 12038836 x 1677 / 4120

  = 4900274


 上記は速度の三乗になってますから、その三乗根を求めて速度を出します。


 Vz = 169.8m/s = 611km/h



 以上で計算終了です。簡単ですよね!

次回は、架空『九九式B号戦闘機一一型』 (F2Aバッファロー 日本海軍版 その1)です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ