平和な日常
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ローズとベリルは無事に森の家に帰って来た。
夕食後、皆でお土産のお菓子をお茶と共に楽しむ。
「これ、甘くて美味いな」
「えぇ、初めて食べる味です」
「メープルシロップは北の大陸の名産みたいよ。また行ったら、買ってくるわ」
「おぉ、楽しみにしてるぞ。でも、俺も行きたいな、北の大陸」
「一緒に行こうね!」
「うん!」
「私も付いて行きますよ」
「勿論、クリムゾンもロータスも一緒よ」
「飛んで行けば安全だから、皆で行ってくればいいさ。ただし、ワイバーンには気を付けること。見つかったら面倒だからね」
「「「 ワイバーン!! 」」」
3人は一斉にベリルを見る。
「勿論、気を付けるわ‥‥じゃあ、森の上は飛ばない方がいい?」
「そうだね‥‥‥南北街道の上空高くなら、比較的安全かな」
「なるほど、わかりました。街道上空を飛ぶことにします」
「そうするといい」
「あっ、そうでした。ベリル様に梟便が来てます」
ロータスは棚の上から手紙を持ってくるとベリルに渡した。
「どれ‥‥‥ノトからだね。何だろう」
「あら、ナズナ村にはそのうち行くのに」
「何だろうな」
「さぁ」
ベリルは一通り目を通すと、皆を見回して笑顔を浮かべる。
「ノトとユウナの結婚式のお知らせだよ。皆で来て欲しいそうだ」
「「「 結婚式? 」」」
「‥‥‥きゃあ~~行きます、行きます、絶対行く」
「俺も俺も」
「えぇ、勿論行きますよ」
「決まりだね、皆で行こう」
「お父様、それで、いつですか?」
「ちょうど‥‥‥10日後だよ」
「え?すぐじゃないですか!」
「そうだね」
「俺、楽しみだな」
「私もです」
「我々は特に何かする事も無いから、慌てることはないよ」
「まぁそうですけど‥‥でも、こう服の準備とかあれこれあるじゃないですか」
「まだ10日あるから大丈夫だよ。服はそんなに気にしなくていいだろうし」
「そうですか?」
「小さな村の結婚式だよ?」
「そっか‥‥」
「な、楽しみだな」
「うん、そうね、楽しみ!」
「さて、私は先に失礼するよ。もう寝るとするよ」
「お父様、おやすみなさい」
「「 おやすみなさい 」」
「おやすみ」
「私達ももう寝ましょうか」
ベリルのあとを追うようにローズ達3人も2階に上がっていく。
今日は洗浄魔法で身綺麗にしておしまい。
‥‥‥洗浄魔法って便利よね~本当に。
クリムゾンと寝台に潜り込む。
ロータスはいつもの寝床へ。
「「「 おやすみなさい 」」」
ローズは2人の寝息を確認してから音声遮断の結界を張った。
結界の中なのに、つい小さな声で呼びかける。
日課となったレオンとの寝る前のお喋りも、随分と慣れてきて緊張する事も無くなった。
ただ、時々、レオンがドキッとするような言葉を言うので、その時ばかりは頬を染めてしまうローズだった。
‥‥‥魔道具を通してとはいえ、おやすみの「チュッ」や「一緒に寝台にいるみたい」とか言われると恥ずかしいよ‥‥/////。ふぅ~~/////。
‥‥‥なかなか寝付けない。
時々ため息をつく姿は、恋する乙女であった。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥
それからの数日は、野菜畑や薬草畑の手入れに森での薬草採集、回復薬などの薬作り、魔法の練習、ホンベルクやナズナ村への納品、寝る前のレオンとのお喋り、等々忙しく過ごした。
そして、そのなかに竜型への変化の練習も加わった。
ビョルンが見せてくれたのを思い浮かべ、必死に練習するローズだった。
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:*(〃∇〃人)*: