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荒れる円卓会議

見つけてくださり、ありがとうございます✨

本当に久しぶりの投稿です。

12月末からいろいろとあり(気になる方は後書きをご覧ください)、今はもう2月末、投稿するのに2ヶ月もかかってしまいました。

ブックマークを維持してくださった方々、新しくつけてくださった方々、本当にありがとうございます✨感謝感謝です。

そして、誤字報告してくださった方々もありがとうございます✨


 

  ∗ ∗  円卓の間  ∗ ∗

  


 「はぁ‥‥全く、リリエンタールは何をしたいのか‥‥」

 「本当に、目的が分からないわね」

 「光の属性を持つ若い女魔法使い又は魔女を派遣してほしいなんて」

 「そんな希望、叶えなくていいさ。あの国は要望が多すぎるんだから。無視だよ無視」

 「私もその意見に賛成。街道の結界やら整備やら要望が多すぎ」

 「そうそう」

 「俺もそう思う」

 「うんうん」


 老師達が会議を進める中、最高老師が急ぎ話したい事があるとの知らせが届く。


 「最高老師からの急ぎの話?」

 「これは珍しい」

 「何でしょう?」


 老師達が不思議そうな顔を浮かべていると、最高老師が円卓の間に現れた。


 「おぉ、皆揃っているな」

 「最高老師、急ぎの話とはいったい?」

 「うむ」


 ゆっくりとした仕草で椅子に腰かけると、皆の顔を眺め話し出した。


 「皆が話していた事と関係あるかもしれぬのだが‥‥‥リリエンタールに関して、ちと、な」


 最高老師―――(ベリル)―――はトラデ島での事を皆に話した。

 店の主人から聴いた話、後をつけてきた男達が話していた事。

 黙って聴いていた老師達の表情が険しくなっていく。


 「つまり、リリエンタールは若い娘を買い集めている‥‥‥魔法を使えればより高値で‥‥‥という事ですね?」

 「うむ‥‥ウーサーの言う通りだと思うぞ」

 「ねぇ?もしかして、メルランへの要望の『光の属性を持つ若い女魔法使い又は魔女の派遣』って‥‥‥」

 「関係してそうだわね‥‥」

 「派遣なんて言って、どういう扱いを受けるかわからないわね」


 --- ピキピキッ ---


 円卓の間に冷気が漂い、窓ガラスが凍りついていく。


 「おいおい、キルク、落ち着け!」

 「魔力が駄々漏れている!」

 「‥‥‥失礼。つい、頭にきちゃって」

 「気持ちはわかるが、まぁ落ち着け」


 魔術師ソロンとトートが慌てて声をかける。

 だが、鮮やかな赤毛を震わせ、緑色の瞳を怒りに染めた魔女キルクは声を荒らげた。


 「同胞が買い集められているなんて許せないわ!」

 「キルク、此処に居る皆は同じ気持ちよ。‥‥落ち着いて頂戴な」

 「アニス‥‥‥そうね、ごめんなさい」


 年長の魔女アニスは穏やかな青い瞳でキルクに声をかけた。

 最高老師が2人の魔女を見つめ訊ねる。


 「魔女を代表する2人は今回の件をどう思う?」

 「‥‥‥そうですわね、もともと魔女の数は少ないうえ、光の属性の魔女は更に少ない。正直派遣などしたくありません。何故、光の属性を指定して派遣なのか、知りたいところですわね。‥‥‥それに、若い娘を買い集めているのも、無関係とは言えないかと」

 「絶対関係あるでしょ!リリエンタールは何か隠しているのよ!」

 「ふむ‥‥‥まぁ落ち着け」

 「すみません‥‥‥」


 「では、魔術師を代表する2人、ソロンとトートはどう思う?」

 「そうですね、我々魔術師は結界や防御壁など大掛かりな魔法や広範囲にかける魔法を得意とします。今回の派遣希望は魔女か魔法使い。つまり大掛かりな魔法を使いたい訳ではない、という事でしょう。光の属性の魔法と言えば、まず浮かぶのは治癒魔法や回復魔法、浄化魔法ですから、それらを使いたいのでしょうね」

 「俺もソロンの言う通りだと思う。それと、若い娘‥‥‥魔力持ち?‥‥を買い集めているのは、メルランからの派遣じゃ足りないか、そもそも違う目的でもあるのか‥‥と思う。 具合の悪い高位神官でもいるのか?」

 「トートよ‥‥‥リリエンタールには聖女がおるから、具合の悪い高位神官など直ぐに治癒魔法を使うだろうて‥‥‥」

 「そうですよね‥‥‥」


 -----ガタンッ-----


 女魔法使いグエンナビアが急に立ち上がる。


 「そう言えば、薬草店の店主から聴いたのよ。ミズル諸国からの商人が薬草をいつもよりも大量に買っていったって。疫病でも流行っているのか訊ねたら、疫病ではなくリリエンタールの商人が集めているって」

 「本当に具合の悪い高位神官がいるのか‥‥‥いや、もしかすると聖女自身の具合が悪いのかも」

 「そうよ、ウーサー。聖女は高齢だもの。有り得るわ」


 「「 なるほど 」」


 「それならば、光の属性の者派遣希望も納得ですね」


 「「 ふむふむ 」」


 皆が頷く。


 「そう言えば‥‥‥次代の聖女は公表されておらぬな‥‥。皆は聴いておるか?」

 「聴いていませんね」

 「最高老師が知らぬ事を我々が知るわけないでしょう」

 「そうじゃの‥‥‥」


 皆は更に頷く。


 「あっ!」

 「どうした?アニス」

 「もしかして、若い娘を買い集めているのは、次代の聖女を探している‥‥‥のかも?」

 「次代の聖女は、【先見の神官】が見つけるものぞ」

 「見つからなかった、とか?」

 「そういうことあるの?」

 「ふむ‥‥‥確か、数百年前、聖女がおらぬ時代もあったと聴く‥‥。その時は気候も民の心も不安定であったとか‥‥。 今代の聖女が身罷る前に探したいということかもしれぬな」

 「なるほど‥‥」


 皆が無言になる。


 「だったら、なおのこと派遣は出来ないわよ。万が一見込まれでもしたら、帰してもらえないわ!」

 「そうじゃな、儂もそう思う」

 「では、リリエンタールへの魔法使い派遣は『しない』という事でよいか?老師達」


 「「「「「 はいっ! 」」」」」


 ウーサーの言葉に皆が大きく頷く。


 「満場一致じゃな」


 最高老師は満足気に微笑んだ。




読んでくださり、ありがとうございます✨


私事ではありますが、12月末から、いろいろあったのでございます。

愛犬(お婆ちゃんポメ)の具合が悪くなり、年末~1月は何回も動物病院受診。---今は元気です。

1月中旬には、夫が入院、手術。退院してからも数週間の自宅療養。---夫も元気になり、無事に仕事に復帰出来ました。

ここまでは良いのです。想定内なのです。


何かある時は重なるもので、他にも見過ごせない案件が起きてしまったのです。

独り暮らしをしている姑が! やらかした、というか、やらかしていた事が発覚したのです。

ここでは詳しくは書けませんが(いろいろデリケートな内容で)、

娘は泣き、夫は怒り、私はおろおろ‥‥‥我が家はちょっとしたカオスとなっておりました。

離れて暮らす息子には、まだ伝えておりません。

正直なところ、姑とはもう距離を置きたい。


でも、病院に連れていったり、ケアマネージャーさんとのやり取りがあり、そうも言っていられない。

「何かあったら言ってね」と言う長男の嫁さん、姑の受診日はだいたい仕事で、連れていくのはいつも私‥‥‥。


私、ちょっと‥‥ヤバかったです。

何もヤル気が起きなくて、最低限の家事だけで後はゴロゴロして1日終わっていた毎日でした。

はい。そんな生活をしていれば、体重も増えます。

人生最高値を更新です!

ヤバイ、ヤバイ!

体重計を見て、やっと生活を変えようと意識出来た私なのです。

友人とのランチを重ね、少しずつ気分を上げ、やっと、こうして投稿出来たという訳なのです。

体重は減っておりませんが、これからも頑張って書いていきたいと思っています✨

また、おつきあいくださると嬉しいです。

皆様も、心身共にご自愛くださいませね。






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