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ブーケは天高く舞い上がる〜婚前で花嫁に逃げられた俺〜  作者: 宇目 観月(うめ みづき)
8/13

予期せぬ事態

でもふとリナを見ると、彼女はポロポロと

涙をこぼしながら泣いてた。


そして俺を見ると、


「和哉、ごめんなさい。私やっぱり無理」


と言って振り返り、バージンロードを出口

の方に向かって駆け出したんだ。



はあ? 俺は呆気にとられ、何が起こってるのかよく分からなかった。


リナは元カレのところまで行くと、ベール

をかなぐり捨て、奴と抱き合った。


二人とも泣いてる。

まったく二人だけの世界。



「ま、ま、待ってくーださい! リーナ

さん。ダーメですよ、ダメ、ダメ!リナ

さん、戻ってくーださい!」


マイケル神父が叫ぶ。


会場がざわめき、ミュージックがストップ

した。


な、何なんだよコレ! どうなってんだ!

と俺は思った。



昔、クライマックスで花嫁が恋人と一緒に

教会から逃げ出す古いアメリカ映画を俺は

見たことがある。


だけど俺は、そんなことが自分の身の上に

起こるとは思ってもみなかった。


そう言えばあの映画は、婚前逃亡された男

の側のことはほとんど描いてなかった。



これから俺が諸君に、婚前で花嫁に逃げら

れた男の気持ちというものを話して差し上

げよう。

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