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リナと夏子
俺は妹と一緒に、続き部屋になってる隣の控室までブーケを持って行った。
リナは肩が露出した純白のウエディングドレスを着て窓辺の椅子に腰掛けてる。
神妙な顔つきをして外の景色を眺めてた。
神々しいほどの美しさだ。
俺はつい見惚れてしまった。
「リナ、今日は一段と綺麗だな」
リナが俺達に気づきニッコリ笑う。
「和哉、あなたも素敵よ」
「ほら、ブーケ持って来たぜ。夏子が作ってくれたんだ」
「うわー素敵! ありがとう夏っちゃん」
「いえ、どう致しまして」
夏子は照れたように顔を赤くした。
眩しそうにリナを見てる。
三歳下の妹は結婚に対する憧れが強い。