表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブーケは天高く舞い上がる〜婚前で花嫁に逃げられた俺〜  作者: 宇目 観月(うめ みづき)
2/13

カサブランカ

控室に入って行くと、親父がスピーチの練習をしてた。


ここは老舗の大きな結婚式場。


親父は控室のソファーに座り、スピーチの原稿を持って何かブツブツ呟いてる。


「本日はお忙しい中、大勢の皆様にご臨席を賜り、深くお礼を申し上げます・・・」


とか何とか。



妹の夏子が顔を上気させ駆け寄って来た。


「お兄ちゃん! このブーケ、早くリナさんに渡してあげて」


「おお、間に合ったのか、ありがとな」


俺は上機嫌で言った。



◇◇



夏子が手作りしてくれたウエディングブーケは、白いカサブランカの花をいくつも束ねたものだ。


リナのドレスのデザインに合わせ、滝が流れるような縦長のフォルムだった。



妹は俺のタキシードの胸ポケットにも小ぶりのカサブランカを一輪挿してくれた。


「うわー、お兄ちゃんカッコ良いよ。黒のタキシードによく映えるね。お兄ちゃん、カサブランカの花言葉って知ってた?」


「えっ? 知らない」


「『雄大な愛』よ。リナさんとお幸せに」


夏子は嬉しそうに教えてくれた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ