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死神さん!私の魂、どうなるんでしょう?

作者: もちうさぎ
掲載日:2019/11/02

拙い文章ですが、よろしくお願いします


カンカンカン、カンカンカンカン


「あぁ~~~~うるさいいいい」


私は、ぱっと眼を開け、カンカンの音に文句を言う。


カンカンの震源に向かって、頭に敷いてあったやつ(枕)を引っ張って、投げつけると「いてっ」と声がした。

はぁ、少しスッキリしました!


そこに立っていたのは、スーツを着た男の人。

手には、フライパンとお玉。

お母さん………!?いや、お父さん?

ってこら!

こいつのせいか!


「あっ、起きましたか」


営業スマイルでいうスーツ男。背後に黒いモヤがかかっている。

怖っ。

怒っているんですね。枕、投げつけたこと。

でも、後悔していません。あなたが、私の安眠の邪魔をするのがいけないんですよ!……たぶん。


「はい、起こされましたけどね」


怒っているのに、スマイルを崩さない男にびびってしまいますが、虚勢を張るのは忘れません!

だって、負けたようじゃないですか。

負けず嫌いなんです。こう見えても!


「はい、早速ですが、自分の名前は言えますか」


いきなりですね!?まるで、カウンセラーじゃないですか。


「………………」


名前?

あれ、思い出せない。

どうしてだろう?


「覚えていないんですか。たまにいるんですよね」


答えられない私を見て、素早く判断したらしい。

この男、出来るやつだ……!


「へー、そうなんですか」


一応、相槌。


「あなたは死にました。それは覚えていますか」


「いえ、全然…………そういえば、あなたは何者なんですか」


死んだんですって言われても覚えてないし(何も!)、この男は仕事は出来そうだけど、信用度は今のところゼロだから。


「業務内容には入っていないんですが、まあいいです。私はそうですね………人間界で言うところの死神というものです。あなたの魂を回収しに来ました」


たんたんと答える男。死神………って。私、死んだとか。

信じにくい。


「えーと、死んだ記憶がないんですけど」


死ぬ前の記憶もないけど。


「記憶を忘れた場合、閻魔大王の裁きを受けることが出来ないため、その間、業務を務めてもらうことになります。業務内容については、後ほど。記憶が戻り次第、転生の手続きをさせていただくことになっています」


ふんふん、なるほどー。


「ちなみに、この部屋のことなんですが異空間となっていて、病院に似せた造りになっています。魂だけの状態といいましたが、この空間では実体化しています。理由は聞かないでください。説明の必要性を感じさせないものなので」


はぁー、なるほどー。異空間……。

非現実的ですね。現実的なのよりも好きたけど。

それにしても、設定凝っているなぁー

カウンセラーかと思ったら、厨二的発言が多々ある。


「これ、映画の撮影ですか?ギャラは多めでお願いします!」


「は……?映画の撮影って何のことですか?あなたの思考回路がどうなっているのかが、心配です。先程の話は嘘だと言いたいんでしょうか。死んだ記憶がないから、事実だとしても信じられないのは察しますが」


戸惑ったように、言葉を連ねる。

けっこう貶されている気が、わざとなのか?


「はい、信じてはいないです!だって、お母さん……じゃない、あなた、死神っぽくないですし。死神って足ないはず」


本に書いてあった死神とは全然違って、人間っぽい。

足ないのが特徴とかいてあったのに、足あるじゃないですか。

思わず、お母さんって言ってしまった。

お玉とフライパン、持っているからかなぁ。



「この姿は人間社会に紛れ込むためのもので、この方が便利なんですよ。お母さんってなんです!?心外です。心の慰謝料を請求したいんですけど」


またまた黒い笑み登場っ。後ろに黒い靄がかかっている。

心の慰謝料って何!?

仮に死神だとして、心あるんだ……。


「誤解です!言い間違えです!決してお母さんと似ていたと思っていたわけではなく……」


ていうか、私、母の記憶無いんですけど、何だか懐かしい感じはした。まるで、お母さんっていうね!


「はぁ、もういいです。あなたが失礼な人っていうのは、十二分に理解しましたから。」


諦めたような表情で、私のことを理解したという死神。

あなたの方が失礼さでは、勝っていると思うんですけど。

今、こんなことを言い返したら、ハイハイと流され、失礼な人に加え、精神年齢が低い可哀想な人が追加されそうなので、やめておく。


「なんの話をしていましたっけ?」


確か、閻魔大王がなんとかこうとか、違う、この部屋が異空間だって話…も違うし。


「……私が死神だって話です。」


「あ!それだ!!あなたが余計な皮肉をいうから、忘れてしまっていたわ」


「その前に、あなたの言い間違えなどの失礼な態度のお陰だと思うんですがね。」


いちいち、突っかかってくる。ねちっこいわねぇ。


「といいますか、失礼なあなたは、ついに敬語を使うのもやめてしまったのですね。」


目敏いやつめ。

しかも、『失礼なあなた』を強調してくる辺りが本当に嫌味ね。


「えーと、死にたがりさんだったけ?」


「死神ですけど!!!」


「あー、死神さんは、私の魂回収したいってことだよね。」


「まぁ、そういうことです。」


ふんふん、なるほど。


「あなたが死神だって言うんなら、さっさと魂もっていけばいいじゃない。」


「それができたら苦労はしませんよっ。本人の了承が必要なのです。了承が得られなかった場合は、現世に強い未練があるとみなされ、そこに縛られるのです。ゆくゆくは、立派な地縛霊になるんじゃないでしょうか」


まじか。

そもそも立派て何?

地縛霊に立派という言葉使って良いものなのか……


「はい!了承します。」


怨念とかになってとかめっちゃ面倒くさいやつじゃん。

そして、陰陽師に払われちゃうよ。きっと。

さっさと、魂回収してもらおうと。


「はい、では魂の回収を行います」


私の意識は遠退いていった。



☆☆☆



───スウ

魂を回収する。

今日も残業になってしまった。

なんてことだろう。

はあ。


今時、というか、今だからこそか。

幽霊の人権を保証しましょうってことで、本人の了承が必要とか。


説得と説明に時間がかかるわっ!

しかも、今回は特に面倒だった。


死んだ時、生前の記憶がなかったからな。

こういう場合は時間がかかる。


まあ、いい。

あとは、上層部に回せばいいだけのこと。

閻魔様がなんとかしてくれることだろう。


死神として、さまよっている魂を回収するとするか。


生前の記憶を取り戻す、その日まで───


こちらラジオ放送局です。


─CM─


たっましいを~♪

回収しましょっ♪

愉快な仲間たちと働こう♪

死神にっ♪

みーんな♪

なろうよ♪

死神にっ♪


死神募集中です。


─CM─


さて、今日のニュースです。


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