第1話 監禁生活スタート
初めて書く小説です。
右も左も分からない状態ですので誤字やおかしな文章などがあれば教えて下さい。
生暖かい目で見ていただければ嬉しいです。
山田 翔25歳 田舎に住む平々凡々な男だ。25年間生きてきたが人生における大イベントが一つも存在しない。
顔も身長も平均程度 収入も月30万前後のサラリーマンだ。ゲームで言えば全ステータスが50の初期設定と言うところだろう…。
今日もいつも通りの仕事をこなし、いつも通りの時間に帰り、いつもどうりの帰り道を通り家の近くのコンビニで缶ビール2本と弁当を買ういつも通りの生活を送っていた。はずだった…。
「はぁー、今日も疲れた。俺の人生に変化という言葉は存在しないものなのかねぇ…。」
あまり独り言を言わない翔がポツリと弱音をはいてしまった。
今思えばこれが真っ直ぐに敷かれたレールから外れた瞬間だったのだろう。
独り言をつぶやいたその直後に頭の中に人の声が流れ込んできた。
「その願い私が叶えてあげましょう。」
次の瞬間
「ドガッッ‼︎」
後頭部をパイプのようなもので殴られたのだろう、激痛が走りそのまま意識を失ってしまった。
あれからどれだけの時間意識を失っていたのだろうか
頭はガンガンと痛く、意識も未だにハッキリとしていない、ただ一つ理解したことは只ならぬ現状にいると言うことだけである。
「痛てて。ここはどこだ…狭い部屋。俺の知ってる場所じゃない。ん?俺が今座ってる場所って…。」
翔は自分がいる場所がすぐに分かった。何故なら翔が座っている場所こそがトイレの便座だったからだ。
「嘘だろ。」
翔は理解が出来なかった。
「どう言うことだよ。いつも通りの生活を送って…
そうだ頭を殴られて気を失って…。」
翔は冷静さを取り戻しここに至るまでの事を整理し始めた。
「今俺がいる場所はトイレ。鍵は…。」
ガチャガチャと開けようとしてみたが鍵が外から掛けられているようで開く気配が全くなかった。
「開かないか。」
翔は自分が立たされている現状に確信を持って分かった。
「監禁状態ってことか…。っざけんな‼︎」
あまり感情を表に出さない翔だったが大声を出して怒った。今までのストレスもあったのだろう顔を真っ赤にし自分の感情さえも分からなくなるほどに叫んだ。
「誰なんだよ…。くっそ。俺に恨みでもあるのか、何をしたって言うんだよ、ふざけんなっ…一体誰なんだよ開けろよ‼︎開けろよっ‼︎」
数分ほど叫んだ翔は疲れたのか便座に座り込んだまま黙り込んだ。呼吸を整え冷静になった翔はここで生き残る為に今できることをしようと決意したのだ。
「洋式便器の家庭的なトイレ。トイレットペーパーがストックを合わせて3つ」
周りを見渡してどう言う場所なのか何が何処にあるのかをひとつずつ確認をしていった。
翔が見たところによると
•横幅75センチ
•奥行き120センチ
•洋式便器
•トイレットペーパーが3つ
•缶ビール2つ
•コンビニ弁当
•タブレット
これらの情報が分かった。
しかし翔は不思議がっていた。トイレにないはずのものがあったからだ。
「タブレット?俺のものじゃない。何でトイレにあるんだよ」
疑問に持ちつつも翔はタブレットを操作しようとした次の時…
「こんばんは‼︎初めまして山田 翔 様。私の名はサーム。山田様の願いを叶えるもので御座います。【変化のある生活】その願いを叶える為に色々と準備をさせていただきました。存分に変化のある生活を楽しんで下い。ルールはこの映像が流れ終わった後に説明があると思いますので見逃さないでくださいね。それではまた会いましょう山田様。」
淡々と話をしていたサームと名乗る男は白い仮面にシルクハット、フリルシャツにモーニングを着ており、まるで紳士の様な姿をしていた。
「サーム?こいつが監禁犯か。願いを叶えるものってふざけやがって。俺の願いはただ一つだ、元の生活を返してくれ‼︎」
サームの映像が終わった後にルールが説明された画面に切り替わった。
ルール
•タブレットに指示されたmissionをこなしてptを貯めてください。
•ポイントは色々なものと交換ができます。
•トイレは使用可能です
•窓 扉は鍵が掛かっており何をしても開きません。
•あなたに拒否権はありません。
このルールに同意しますか?
YES or YES
「ポイント、交換?何なんだよこれ…。」
唖然とした翔はゴクリと唾を飲んだ。
「さぁー山田様‼︎ゲームスタートです。」
楽しげなサームの声がトイレに響き渡ったのだ。
監禁生活スタート