勇者と魔王の腐思議な関係2
ほんとにダラダラとした日常です。
台本形式となりますので苦手な方はわかるじゃろ?
魔王「…んあ?」
勇者「お、魔王起きた?」
魔王「んー、勇者よ…私どれくらい寝てた?」
勇者「三時間ってとこかなー。今回のページ少な目だからそろそろベタ終わるよ。」
魔王「手が早くて助かるわー。」
勇者「なんのなんの。それよりさー、新刊めっちゃ良いんだけど」
魔王「へへへ、照れるぜ」
勇者「マジでマジで。前回、戦士が遊び人に誘惑されるとこで終わったじゃん?絶対この遊び人は魔法使い狙いだと思ってたんだけど、まさか酒場のマスター狙いだとは思わなかったわ」
魔王「じゃろ?実はこの構想、最初からあって実は仲間集めるシーンの後ろでマスターと遊び人が写ってるコマがあるんだよね」
勇者「え?うっそほんとに?ちょっと実家に転移して確認してくる!」
魔王「まって。修羅場なの。今勇者に抜けられるとほんとに新刊落とすの。在庫あるからそっちで見てよ」
勇者「こーゆーのこそ自分の持ってる本で見たいんだけどなー」
魔王「アイテムボックスの魔法使えるんだからそれにいれときゃいいのに」
勇者「言ってなかったっけ?うちのアイテムボックス、パーティー登録してるからさー。誰でも取り出せちゃうんだよねー。魔力無いから戦士は大丈夫としても魔法使いはね。本人にナマモノ見せるわけにはいかないじゃない?」
魔王「あー、そりゃだめだわ。マナー違反だわ。腐女子失格だわ」
勇者「じゃろ?」
魔王「……でもちょっと、見たときの反応が見たいよね」
勇者「……それな」
魔王「え!?俺が……戦士と……?みたいな感じで最初はショックを受けるんだよね」
勇者「そうそう。そんでこんな不潔な本!とか言いながら燃やそうとするんだけど……」
魔王「何故か気になって、最後まで読んじゃう魔法使い!」
勇者「そしたら本どころかリアルでも気になり始める!」
魔王「いつも戦士は俺をかばってくれるんだよな……もちろん、職業的に当然なのかもしれないが……まさかな……とか思って、ついつい戦士を目で追っちゃう魔法使い!」
勇者「そんなことも知らず戦士はいつも通りスキンシップをしてくるんだよね!」
魔王「そうそう!んで、思わず振り払ったりしちゃって!」
勇者「え…?って感じで見る戦士と顔を真っ赤にした魔法使い! 」
魔王「走り出す魔法使い!」
勇者「俺…どうしちまったんだ…!何でこんなにあいつの事が…!」
魔王「そしてそこでついに自分の気持ちに気付く魔法使い」
勇者「俺は…」
魔王「あいつが…」
勇・魔「……好き……?」
勇者「………」
魔王「………」
勇者「……ぶはっ!」
魔王「やっべ!これやっべ!萌える!萌えるわ!」
勇者「うーわ、ヤバイ!ちょっとアイテムボックスに魔法使い×戦士モノぶちこんでくるわ!10冊くらい!」
魔王「まて!おちつけ!……10冊では足りんだろう!?私の秘蔵のやつも持ってけドロボー!」
勇者「よっしゃ、マジで目覚めろ魔法使い!しゃーこらー!」
魔王「しゃーこらー!」
この後、ギリギリで二人が我に返り、腐った薄い本がアイテムボックスへ入れられることは無かったそうな