睡魔
ねむい、 眠い
とてつもなく眠い。
眠いけど 寝たくない
寝ちゃいけないんだ 本当は。
勉強しないと 駄目だから。
だからお願い 頼むから
瞼よどうか 踏ん張って。
眼球は裏をまわっていても
今にも落ちてきそうでも
お願いどうか 耐え抜いて。
がくんと首が大きく揺れた
それを合図に船を漕ぐ。
夢の旅路へ 出航だ。
タイムリミット迫りくる
気づかぬ私は 帰ってこない。
大海原で漂う私は
そのまま海へと沈んで消える。
波打ち際に流されて 目が覚めた。
「………ああぁあぁ!!」
やってしまった。
時間は朝の7時30分
学校が始まるのは8時45分から。
今日からテスト期間。
下に降りて母に言った。
「…お母さん、私これから腹痛になる」
「何言ってんの ほら。さっさと食べちゃいなさい」
赤点まっしぐらなのは言うまでもない。
───保健室行こう。
学生の頃テスト勉強で夜遅くまでやっていたのはいいんですが、知らぬ間に寝落ちしてて…。と、いうのを思い出して書きました。
もちろん私は死にました。