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jokerカイルの目録  作者: 鷹津泉秦
2/3

ー朝ー

小鳥が鳴いた、親鳥が泣いた。鶏が鳴いた、雛が泣いた。

鳥の声が響く。

あぁ、朝だ。


朝。

目覚め、下に降りると朝ごはんと置き手紙があった。手紙には

《ごめーん!今日仕事が朝早くに入っちゃって...朝ごはん食べたら、キヨにご飯あげて学校行ってね♪昨夜はいなかったけどたぶん帰ってると思うから。》

キヨ、とは家で飼っている猫の事だ。あいつまた散歩いったのか...しかも朝にも帰ってないなんて...

ん?

そこで、僕は違和感を感じた。霧を掴むような...そんな、よくわからない、違和感。

まぁいっか。


「いただきます。」

小声でそう呟くと、昨日の残り...否、朝ごはんを口に運ぶ。

あ、温めるの忘れた。冷てぇなぁ...

ふと思い立ちテレビをつける。今やってるのは...あ、朝の情報番組か。相変わらず好き勝手なこと言ってるなぁ...

そんな感じでご飯も食べ終わり、ゆっくりと支度をしていると、ズボンを履きかけたところでインターホンが鳴った。

『瞬君いますかー?迎えに来ましたー!』

っち。朝から声がでけぇんだよ。

取り敢えずズボンを履いてドアを開ける。

「おう。おはよう、瞬。」

「...おはよ。ちょっとリビング上がって待ってて。」

分かった、という返事を聞いたところで自室へ戻り支度をする。

下に降りると、下げておいた食器を徹が洗っていた。

「いや、お前なにやってんの。」

まぁありがたいですけども。

「いや、なんか水に浸してあるだけの食器があったからさ?」

いや、理由になってない...そんなことを思ってるうちに洗い終わる。

「さぁ、行こうか。」

「うん。」


教室。ガヤガヤとうるさい。

「そんでさー、可愛い子がいたんだけどー、」

ほんとにうるさいな...

「あ、ねね、昨日のクイズ特番みた!?あれ全然俺わかんなくてさ...」

特に隣のやつが!!!

「いやお前うるせぇよ。」

「ん?いや、お前は聞いてればいいんだよ。聞いてるだけで楽しいだろ?」

いやいや勝手に決めつけ...まぁ飽きはしないけど。

「でもさ...!」

ガラガラッ!

先生だ。もうHRの時間か。

だんだんと席に戻り、静かになってく。

「きりーつ。れーい。」

《《おはようございまーす》》

「ちゃくせーき」

なんとも気の抜ける声だな。やるきあんのか。って毎回思う。いやまぁやる気ないのは漏れ無く俺もだけど。

「よし、みんなおはよう。今日の予定は...」

当たり障りのない朝の挨拶がすみ、授業準備にはいる。


なにもかわらない。退屈な日々だ。。

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