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jokerカイルの目録  作者: 鷹津泉秦
1/3

主人公1 ー猫ー

猫が死んでいた。吐血している。赤く、紅く。

真ん中辺りに薔薇が咲いていた。トロトロ、ドロドロ。

綺麗で華麗だ。

死骸は、ツンと鼻にくる、甘酸っぱい香りを醸し出していた。

赤くぱっくりと割れた薔薇の前には臓器が手向けられている。

スッと視線を下に下ろすと、キラリと月明かりで手元の何かが光る。ナイフだ。

ボーッとする。ポーッと紅潮して高潮する。

無意識に刃物をそれの足へ向けた。

がりッ。ガリッ。骨で引っ掛かる。

仕方なく捻り切った。

っと。あ''?


気持ち悪い。この状況は?

まずは、状況整理。

猫の死体が目の前に広がっている。

血がカーペットに染み込み、何とも言えない香りを出している。

頭がクラクラしてきた。

これ以上は、頭が付いていかない。

手で口を覆おうとして、ハッとした。手が...紅い。

ぐるぐると頭を回していると、突然

カチャンッ

という高らかな声が聞こえた。鍵が開いたんだ。

「ただいまぁ。」

気の抜けた声が聞こえる。帰って来た!

急いで、かといって悟られることなく、部屋から出て鍵を閉め、荷物を迎えにいった。

「お帰りぃ」

そう言って荷物を受けとる。途端、肩にガクンと負担がかかった。重ッ。

「あらあら。ありがとね。」

アハハハ、と軽く笑う。

「それは、台所に。」

そう言うと靴を脱ぎ始めた。

僕は天を仰ぎながら、大きくため息をついた。


食事。

今日は焼き肉だ。

ちょっと腐ってるような気もするが、まぁ、冷蔵庫ずっと入れてればそうなるだろう。

その辺抜けてるよなぁ、母さん。

「なによ。人の顔じろじろ見て。」

あ、はいすいませんでしたごめんなさい。

「な、なんでもありません。」

っと、そんな話をしている中。テレビでは物騒な話が流れていた。

「ここ、i市では三日の間に4回の殺人が起きています。

今日も、一件あったようです。現場の此花さぁん?


はぁい!こちら現場です。依然として警察の厳戒体制は消えません。警察は、容疑者候補として姿の見えないじー」

そんなバックミュージックもチャンネルと共に消え散った。

即座にバラエティー番組の乾いた笑い声が響く。さながら、オーケストラの公演のように。


僕たちのいるここは、i市。これからの舞台である。

2話に続く....!!!

ということで、1話。主人公1でした。僕の処女作となるので、好評かどうかは分かりませんが...

2話も読んでいただけると嬉しいです。

2話は、8月頃になると思います。

決まり次第載せるので活動報告のチェックのほう、もしよろしければ宜しくお願いします!

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