第3話「遭遇②」
前書きって何を書けばいいんですかね。次回までに考えときます。
状況を整理しよう。通学路の途中にある竹藪(確か神社の裏庭なんだよな)に入って首を○ろうとしたら変なコスプレコンビに出くわしたと。年齢的に孫の我が儘に付き合う祖父って所か。
「こちらは名乗った。さあ、そちは何者じゃ? 神妙に応えよ」
とにかくここで計画を続行するのは無理だな。場所を変えよう。
「まさか兎の手の者か? ならばここで」
雲行きも怪しくなってきたし、てかジジイの顔が怖いし。何よりこれ以上あの女と接触を続けると彼女の我慢が……早いとこ退散しますか。
「生憎俺はその兎? じゃないんで。じゃ」
「待ちなさいよ、まだ話は終わって……え?」
女の方がわざわざ馬から降りて近づいてきたのが目の端で見えたが、俺は『無視』してその場を去った。
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「姫様、先程の様に自ら動くのはあぶのうございます。たとえ相手が丸腰でもです」
「わかってるわ。わかってる」
「でもどうしてあの者をそのまま行かせ……」
「掴めなかったのよ」
「え?」
爺はその時初めて、姫の体が震えていることに気付いた。
「あの子の腕を掴もうとしたら、手がすり抜けたのよ」
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