表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/5

部屋の中でモデルの仕事をしました

時間に余裕ができました。ぼちぼち更新できそうです。(一週間だけ)

昨日助けてられてから、疲れて二人共この部屋で眠ってしまいました。大三様は、どうしてだか理由は分かりませんが私達の事を良く知ってるみたいです。まだ詳しく話を聞いていません。早くお嬢様達の所に戻らなければと思っています。


「ララ、私達お嬢様の元に戻れるかしら?」


「リリー、心細いこと言わないで心配になるわ」


帰る方法が見つからないので、私もララも何もしないで部屋でボーっとしています。今迄いつもお嬢様の側にいましたから、こんなに静かな日を過ごしたのは久し振りです。なんだか落ち着きません。お世話になっている大三様に恩返しできないのは心苦しいとララと話しています。退屈だろうと、TVを見て暇でも潰したらいいと言われ、初めて四角い物に向かってリモコンと言う物を使ってみました。


「ララ、人が映っているわ、動いてる魔法?」


「魔法はこの世界に無いと大三様が言っていたわ」


「不思議ね。え!ラ、ララ!見た今の!」


「こっちでは人前でこんな格好するの?恥ずかしい〜っ」


「ワイヤレスブラって何かしら?」



大三様から、不思議な映像の流れる物を暇だから見てもいいと使い方を教わった物です。言葉と文字が読めましたのでちょっとびっくりしてしまいました。でも、何もしないのは落ち着かないので帰って来られましたら、仕事をさせてもらえないか聞く事にしました。



「お帰りなさい大三様、私達に出来ることはありませんか?お礼もできないのは辛いのですが」


「お願いします。じっとしているとダメになりそうです」


ララと珍しいTVを見ているのもいいですが、何もしない生活は普段したことがないので落ち着きません。


「それならば、私は明日は休日なので、ある仕事をしてもらいたい」


仕事?私達にもできることでしょうか?是非やりたいです。少しは恩返しができると嬉しいです。ララと顔を合わせて笑顔で返事が出てきました。


「「はい!私達に出来ることなら!」」


こっちを見て笑顔の大三様に、どんな仕事を手伝わせてもらえるのか楽しみですね。


「それでは、明日お願いします」


買って来てくれた夕食は毎日違う物で、デパ地下と言う所から購入したそうですがとても美味しかった。明日が楽しみになりました。


「ララ、どんな仕事かしらね」


「お手伝いできるといいわねリリー」


眠りながら明日この世界でどんな仕事ができるのか、わくわくして待ちどうしいと思い眠りに付きました。



「おはようララ」


「おはよう、リリー。今日どんな仕事かな?」


「楽しみね」


顔を洗い、貸してもらったシャツと短パンに着替えました。ちょっと大きいですが軽くて履きやすい物です。外には出ないので汚れたままよりましだと思って着ています。


「「おはようございます。大三様」」


こちらの台所には慣れてないので大三様が朝ご飯まで作ってくれて食べさせてもらいました。その分頑張ってお仕事したいと思います。


「私達、お仕事させてください」


朝ご飯も食べ終わりやっと仕事ができます。


「そうです、できる事をなら何でもします」


ララと、頑張りましょうね。と朝気合を入れました。


「では、モデルになってください。この衣装に着替えてもらえますか?一箱に一式入っています」


向こうを見ると大きな箱がいつの間にか山積みになっていました。


「分かりました、着替えてきます。ララ、部屋に行きましょう」


箱をひとつ其々持って来ました。中を開けて見ると見覚えのある衣装が入ってました。お嬢様がいつも私達に着せたいと持って来る物に似ています。あの制服シリーズです。前に魔族姉妹が着ていました。


「……リリー、着ないとダメかな?」


顔が強張ったララが聞きます。はい、と了承した後ですので着ないと言う選択肢はできません。


「着るしかないわ。部屋の外には出ないから大丈夫よ」


外には出ないで家の中でデジカメで撮るだけだと話を聞いています。女は度胸です。箱にセーラー服と書いて有ります。中に着用方法と書いてある紙を見ながら、急いで着替えて戻りました。


「これでいいですか?」


ララと二人、もじもじしながらリビングに戻りました。私達を見た大三様が笑顔だったのでこれで良かったのだと思いました。


「似合っているよ。二人とも、今からデジカメで撮らせてもらう。終わったら次の衣装にに着替えてくれないか?」


言われるままポーズを決めて撮影会が始まりました。ひとつの衣装に十枚以上撮りました。


「はい、これでいいですか?」


ララと二人にっこり笑ってポーズを決めました。これは結構疲れますね。


「次の衣装に着替えて着てください」


次々衣装を渡されます。今更ですが本当に一式入ってるのです。上着から下着に靴まで恥ずかしけれど、下は着替えなくていいですか?と質問したら、上着の上から線が見えない様な配慮がされている為着替えなくてはいけないそうです。モデルと言う仕事も大変だと分かりました。


「疲れてきたわね。ララ大丈夫?」


「後一箱だから頑張れるわ」


沢山着替えて疲れました。いっぱい着ましたよ。ナース服、婦人警官、客室乗務員、女教師、ブレザー、アイドル歌手、峰不○子、全部スカートが短いのには驚きました。最後に着るのはウエディングドレスです。

着てびっくりなやっぱりミニでした。背中が見える大胆なドレスで、真珠の飾りが綺麗な物です。

素敵なのですが、結婚できない私はちょっと悲しくなりました。私達の世界では、もう行き遅れの年齢二十五です。プロポーズして下さる殿方はいますが、女神と崇めて私達自身を見てくれる人がいませんので諦めています。


「最後の箱ウエディングドレスでした。素敵なドレスです」


「もの凄く似合っているよ。沢山撮らせてもらう」


あらゆる角度からデジカメで撮られました。終わった時にはくたくたでした。でも、大三様はあれだけ動いて撮ってましたが疲れていないみたいです。始めから終わりまで笑顔でした。もちろん撮っている時は、真剣な表情してましたよ。お礼だと夕食にはお寿司の出前を頼んでくれて美味しかった。わさびで涙目になったのはいい思い出です。








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ