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日常 。  作者: 主上蓮
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冒頭そして堕落

一人暮らしにおいて、無意味な行動が伴われるのは当たり前の事であるが、自分もそこに属している人間だと言えることをはじめに断言しておく。


一人という空間からの寂しさからか、心情における悲鳴、恥を無くしたかのようなダンス、筋肉をその場の空間に露見させるかのようなマッスルポーズ。とにかくそんな事を誰にでも無く自分に対して、この空間でしか出来ないありったけの恥ずかしいことを一人でやっている。


言っておくが友達がいないわけではない。


一人という空間は何か心に溜まったもやを散漫させるために必要な何かを自然と行ってしまう場所なのだ。自分はそう思っている。


今日はなんだかテンションが高く、インド人の気持ちになって手づかみで食事をすることを決意したが、流石にラーメンを手づかみという荒行はできないという根本的な事に気がついて辞めた。心が病んでいるわけではない、いや本当に。


しかし、そんな自分も外に出れば一変、顔つきを変え、心構えを変え、キリッとした態勢で歩く。通販ショッピングのサクラの方々も「嘘でしょ? 信じられない! まさかあの人が、こうなるなんて!」と棒読みで驚くに違いない。


コンビニに立ち寄り真摯な口調で「肉まん一つ」と言ったら店員の顔がゆっくりと笑みを讃えながら肉まんを取り出した。紙に包み「袋にお入れしますか?」と問われたので、「いいえ、そのままで」と紳士に返した。これでこの女も俺の虜になったに違いない。


結局の所、人生というものは自分がしたいことは自宅で何でも出来ると云うことだ。


自宅は至高であり、かけがえのない物だ。阿呆な経験を通して学んだこの知識は誰にも伝えないことは確かである。

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